動物の意外性

カバは恐ろしい野生動物



カバは動物園では愛嬌を振る舞い、一見して
好感のもてる動物です。

しかし、実際の野生のカバは、アフリカ原住民にとっては
驚異の動物なのです。

アフリカでは、毎年のように実に2000人の原住民が
カバに殺されているのです。

カバは以前には、生息する地域も広範囲だったのですが、
象牙と同じように、カバも乱獲されて数を減らしてきました。

そのため、現在においては、アフリカ大陸の一部地域のみに
生息するようになっています。




カバの大きさは、体長が最大で4mほどになり、オスの体重が
最大で3トン、メスでも1.5トンになります。

皮膚の厚さは、6センチほどもあるため、ライオンがカバに
噛みついても、容易に皮膚を噛み切ったりすることはできません。

カバは、特に乾燥に弱いために、赤い分泌液を体から出すことに
保湿の効果を高めています。

また、この分泌液は日焼け止めの働きをするため
好都合です。

水の中の野生のカバを見かけると、水面を泳いでいるように
見えるのですが、実際には泳いではいません。

泳がずに、水の底を踏みながらゆっくりと歩いているのです。
これが外から見ると泳いでいるように見えるのです。


 

一見して、のんびりした感じのカバですが、地上においては
走り出すと、時速40kmにもなります。

もしも、こんなスピードでカバに追われたら、普通なら
追いつかれてしまうのですが、実際には、カバには持久力が
ないために、長く走り続けることはできますうう。

動物園に飼育されているカバと、野生のカバとでは
性格がかなり違っています。

動物園にいる温和なカバに比べて、野生のカバは凶暴で
攻撃性があります。

また、野生のカバは縄張り意識が強いために、カバに
近づくものには攻撃してきます。

カバは大きな口を開けるのが特徴ですが、口を開けたときには
最大で150度までも開くために、もしも人間が噛まれた場合には
致命傷になります。

温和だと思って、ペットとしてカバを飼育するのは
かなり危険です。

実際に起ったことで、カバの飼い主が、突然カバに噛みつかれて
体がバラバラにされたことが起きています。




実際のカバが水の中にいる様子を見ていると、気づかないのですが、
カバは本当は夜行性の動物なのです。

カバの耳は、目よりも上の方に位置しているために、水中にいる
状態でも、周りの状況を絶えず監視することができるのです。

昼間は水中で睡眠をとっていて、夜は地上に出てきて
草などを食べたりしています。

夜中にカバの子供が水中から地上に上がって行ったりすると
ライオンに捕食されやすくなります。

子供に限らず、大人のカバでもただ1匹で地上をうろついていると
集団のライオンの餌食になってしまいます。

カバは草食動物でありながらも、干ばつなどにより食糧不足になると
ときには、動物をも食べたりします。

実際に、インパラやシマウマなどが、カバのいる水辺で水を飲んでいる
最中に、突然カバに襲われて食べられてしまったという目撃も
あるそうです。

凶暴性のあるカバとは反面に、他の動物を助けるような一面も
時々、見かけます。

あるとき、インパラがワニに足を噛まれて、そのまま水中に
引きずり込まれようとしたときに、カバが駆けつけて来て
ワニを払いのけるような場面も見かけたりします。

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