動物の意外性

ダイオウイカ




ダイオウイカは、体長が平均でも10mほどある
世界最大級のイカです。

中には20mを越す巨大なものも目撃されています。
このときの目の大きさは、直径で30cmにもなり、
体重は1トンになります。

ダイオウイカ、ハワイ島諸島、北アメリカやヨーロッパの大西洋、
日本においては、小笠原諸島などで発見されています。

ダイオウイカが深海の暗闇でも生息できるのは、
わづかの光をもとらえることができるためです。

深海の暗闇の中で生息していることから、発見されるのは
まれです。

台風などで、浜辺に巨大なダイオウイカが打ち上げられた死骸を
見かけますが、生きた状態での目撃はごくわづかしかありません。





ダイオウイカが捕食するエサは、アナイカ、ホキなどの魚が
胃の中から発見されています。

ダイオウイカが大きな目玉で獲物を見つけると、10本の腕の中の
まづ2本の長い腕を使って獲物をつかみます。

そして、残りの8本の腕で獲物を抱え込むと、今度は
尖って鋭い口で削り取るよに食べていくのです。

ダイオウイカの目玉は確かにバレーボールぐらいもあるほど
大きいけれど、極端な遠視であり、視界はあまりよくないようです。




ダイオウイカが生息している1000mの深海では、暗闇のために
多くの光を集めるために、目玉が進化して巨大化したとも言われて
います。

しかし、目玉が巨大化したとしても、必ずしも視界がよくなる
わけではありません。

このように近くを見る能力には欠けている代わりに、遠くを見る
ことはできることから、極度の遠視であると判明したのです。

ダイオウイカが泳ぐときは、海水を体の中にいっぱい取り込んでから
勢いよくこの海水を噴出して、ロケットのような推進力を
得るのです。

また、ダイオウイカの体内には、海水より軽いアンモニアが
含まれていいるために、これが浮力になり、海中でも
沈まないようになっています。


 


ダイオウイカがマッコウクジラに襲われることは
よく知られています。

マッコウクジラの胃の中からダイオウイカの痕跡が
そのまま残って確認されています。

ダイオウイカは強力な吸盤を持っているために、
この吸盤でマッコウクジラの体に食い込ませて対抗します。

また、鋭く尖っているくちばしでマッコウクジラの
目のあたりを突いたりします。

マッコウクジラの口の周りには、ダイオウイカの吸盤で
吸いつかれたような跡がいっぱい残っています。



マッコウクジラが移動するときには、マッコウクジラの体に
微小な発光する生物が付いています。

このわづかな微生物の出す光をダイオウイカが察知して
マッコウクジラが近くにいることがわかるようです。

日本海の沿岸でも、ダイオウイカが底引き網などにかかっている
場合もあります。

また、浜辺ではマッコウクジラに食いちぎられた死骸も
打ち上げられています。

このダイオウイカには、大量の塩化アンモニウムが含まれて
いるために、人間にとっては、食用としては適していません。

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