ノルマンディー上陸作戦
第二次世界大戦下の1944年6月6日に連合軍によって
行われたナチスドイツ占領下のフランス北西の
ノルマンディーへの侵攻作戦である。
本作戦で、最終的には200万人近い兵員がドーバー海峡の
ノルマンディー海岸に上陸した。
現在に至るまでの、いわゆる史上最大の作戦である。
最初は、夜間における落下傘部隊の降下から始まった。
続いて、上陸地点への空爆と艦砲射撃が行われた。
さらに、早朝には上陸用舟艇による敵前上陸が行われた。
特にオマハ海岸での戦闘は凄まじいものであり、ドイツ軍の
トーチカからの機銃掃射により連合国側に多くの犠牲者が出た。
艦艇5300隻,航空機1万4000機,兵員17万6000人が投入された。
上陸後のノルマンディー地方の制圧には、ドイツ軍の必死の
抵抗により2ヶ月以上を要することになった。
ノルマンディー上陸作戦のオマハビーチ
ノルマンディー上陸作戦の構想
ノルマンディ上陸作戦は、作戦の立案に1年以上の
歳月をかけていた。
極秘のうちに練られたものであり、あまりにも細かい
計画のため、現実には実行できないような計画も
多くあった。
初期攻撃の段階では、海上からの攻撃と空からの攻撃で
アメリカ軍が21個師団、イギリス軍、カナダ軍、
自由ヨーロッパ軍26個師団で合計で47個師団を
投入することになった。
ノルマンディ上陸作戦の激戦地として映画などでも
知られているオハマビーチでは、アメリカ軍の艦艇が
海を埋め尽くすほど大量に投入された。
連合軍はノルマンディーより東側のドーバー海峡沿岸に
ドイツ軍の注意を向けさせる陽動作戦を展開していた。
ドイツ軍情報部が上陸作戦開始の情報をつかんでいながらも
その情報が現地部隊には届かなくて、ドイツ側の応戦体制は
整っていなかった。
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