鹿を追い詰める
北海道では、エゾシカが増えすぎて、農作物や森林を
食い尽くしています。
被害額は50億円を超えていると言われています。
また、エゾシカと列車の接触事故も起きています。
もともと、エゾシカが増え始めたのは、オオカミを
人間の手により絶滅させたからです。
明治以降に、オオカミが、放牧されたウマを襲うように
なったため、オオカミへの懸賞金をかけたのです。
そこで、本格的な駆除が始まるようになりました。
オオカミがいなくなり、野ばらしになったエゾシカは
次第に数を増やすことになりました。
オオカミはいなくても、クマはいるのですが、クマに
とっては、動きの速いシカは狩りも難しいものでした。
どちらかというと、クマは、魚や木の実などを好んで
います。
北海道エゾシカの捕獲頭数は2015年には、12万頭
以上いました。
この中で、食肉に利用されるのは17%。で、残りは廃棄
されています。
世界において、皮を棄てているのは日本だけです。
捕獲しシカを、たとえ一部分であってもその場に放置すると
鳥獣法違反になります。
だから、捕獲したシカは、持ち帰るか、または、その場に
埋めておく必要があります。
最近のエゾシカの捕獲方法は、シカに警戒されないような
方法が行われています。
この手法は、エサで少数のシカをおびき寄せておいて、
他のシカも寄って来たところを、大勢の射撃手が一斉に打って
全頭を捕獲してしまうというやり方です。
エゾシカを駆除する
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