カマキリのメスが交尾後にオスを食べる
食べてしまうのは習慣なのか
メスのカマキリは交尾中にオスを殺して食べる習慣があります。
カマキリの交尾には、オスにとっては、命がけの行動なのです。
メスはフェルモンを体から発してオスを引きつけます。
メスは交尾中に、オスの頭を噛みちぎって、体のさまざまな
部分を食べていきます。
とはいっても、すべての種のカマキリが交尾相手のオスを食べる
わけではありません。
メスが非常に空腹状態であるか、あるいはオスがメスを怒らせる
ようなこをした場合には、メスがオスを食べる行為もあるという
研究報告もあります。
だから、実際にメスがオスを食べる確率は、25%ほどであると
言われています。
メスのカマキリがオスを食べることにより、アミノ酸が摂取されて
オスを食べたメスは、通常の2倍の数の卵を産むという報告も
あります。
交尾期のメスのカマキリのエサの60%以上が、オスを食べること
から得られているのは驚きです。
さらに研究によると、オスの射精によって、アミノ酸が赤ん坊に
引き継がれると同時に、オスを食べることにより、アミノ酸が
赤ん坊の体に渡されているのです。
オスの自らの死により子供たちに栄養を与えることになります。
これで、メスのカマキリがオスを食べるのも納得できるのですが
オスにとってはたまったものではありません。
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