マングースとハブの対決
見世物の見物の前で、檻の中にマングースとハブが入れられて
います。
マングースとハブを隔離していた戸が開けられると、両者が
対面して対決することになります。
以前には、沖縄観光の定番だったハブとマングースの対決ショー
がありました。
ところが、この手に汗握る対決は現在では見られなくなりました。
猛禽類などには、ハブを捕食するものもいますが、もともと
ハブは、離島においては生態系の頂点に立っていました。
そこで、ハブを駆除するために、外部からマングースが
持ち込まれることになりました。
しかし、マングースが繁殖することによって、現地にいるウサギ
などの絶滅危機の生物が増えるようになりました。
さらに、マングースは農作物や家畜も荒らすようになりました。
また、マングースが家の中に侵入してきて、ペットのネコが
襲われたこともあります。
このためは、現在ではマングースは駆除の対象になって
しまったのです。
マングースにとっても、ハブを捕食する行為は非常に危険を
伴なうため、豊富なエサがあれば、リスクを冒してまでも
ハブを捕食したくありません。
ハブを駆除するためにマングースが持ち込まれたにもかかわらず、
今度は、反対にマングース自身が駆除されるはめになったのです。
だから、このハブへの駆除対策は完全に失敗ということになった
のです。
「動物の狩り」カテゴリーの関連記事