腎臓の機能
腎臓は重要な働きをしている
腎臓は腰の上の腹の後ろ側に、左右で1つずつあります。
そら豆のような形をして黒ずんでいます。
大きさは大体において、にぎりこぶしぐらいです。
腎臓の主な働きは、体の中にたまった老廃物や毒素を
余分な水分と一緒に尿として外へ放出して、
血液をきれいにすることです。
この働きが、腎臓のろ過機能ですが、
腎臓にはろ過以外にも重要な機能があります。
腎臓は、ビタミンDの働きを活発にします。
このことにより、カルシウムの吸収が促されて
骨が丈夫になるという結果になるのです。
このため、腎臓の機能が低下すると
体内に老廃物や毒素や水分が蓄積された状態になり、
尿が出にくくなります。
それだけでなく、赤血球を作るのが難しくなり、
貧血気味になったりして、体もだるくなります。
また、カルシウム不足により、骨がもろくなって
骨折しやすい状態にもなります。
腎臓には、血圧を調整する機能があります。
腎臓は、塩分と水分の排出量を制御することで
血圧をうまく調整しているのです。
血圧が高くなると、塩分と水分の排出量を増加させて
血圧を下げます。
また、血圧が低くなると、塩分と水分の排出量を減少させて
血圧を上げる働きをするのです。
腎臓と血圧とは、お互いに関係があります。
このため、腎臓の機能が低下すると、
高血圧になる危険性があります。
この高血圧化は、さらに腎臓に負担をかけることになり
腎臓の働きをさらに低下させていきます。
腎臓の機能が低下したときの症状
腎臓の機能が低下した場合は、次のような症状が出てきます。
●老廃物が体にたまってしまう
この結果として、けいれん、嘔吐、吐き気、食欲低下などを起こします。
●水分が体にたまるため
この結果として、肺水腫、高血圧、むくみなどの症状が出てきます。
●ホルモンの異常
この結果として、骨がもろくなったり、貧血ぎみになったりします。
腎臓病の予防
●薬物療法
医師からの処方箋により、薬を服用します。
薬には、糖尿病管理、血圧管理、脂質管理のための薬が処方されます。
腎臓を確実に予防するためには、この薬物の服用が必要になります。
●食事療法
病気の進行を抑えるためには、食事療法が何よりも有効になります。
食事療法をまともに続けていれば、健康な人と同じようになります。
さらに、悪化して人工透析が必要になった場合でも、
食事療法はそのまま継続して行うことが大切です。
塩分の摂取をできるだけ控えめにします。
1日の塩分の摂取の目安としては、小さじ一杯分です。
それに加えて重要なことが、たんぱく質を控えめにすることです。
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