骨盤の骨折
骨盤の骨折で大量出血を伴うような場合は危険
骨盤骨折は、不意のつまづき、交通事故、墜落などで
骨盤に大きな衝撃が加えられたときに起きます。
骨折時に大量出血を伴うような場合には、ショック状態に
おちいります。
骨盤骨折は、骨折した部分によって、骨盤輪骨折と寛骨臼骨折の
2種類にわけられます。
寛骨臼骨折は、股関節の骨盤側に起きる関節部の骨折です。
骨盤輪骨折は、寛骨臼を除く骨盤のリング構造が壊れてしまって
安定性が失われてくる骨折です。
骨盤骨折は、レントゲンで診断しますが、骨盤の形状は
かなり複雑になっているために、CTにより骨折の位置を
詳細に調べることが必要になってきます。
もしも、骨盤の骨折時に大量の出血を伴なっている場合は、
止血処置を早急に行う必要があります。
高齢者の場合には、血管がもろくなっているためにたとえ
大きくズレていない骨折であっても、他の重要なな血管が
損傷しているがあるため、出血への対策を休息に行う必要が
あります。
止血処置が無事にに行われれば、ショック状態からも
回復することができます。
早期治療が落ち着いてきた状態で、次は機能を回復するための
治療をおこないます。
骨盤のズレが大きくない場合は、骨折部が回復するまでは
ベッドの上で安静を保つことになります。
骨折が重症の場合は、矯正するための手術的処置を施すことが
あります。
この骨盤骨折は、高度の技術を要する手術が必要のため、
限られた病院でしか手術がされていません。
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