スパローミサイルの用途
スパローミサイルは、アメリカ海軍が開発した中距離空対空
ミサイルです。
1958年に配備されて以来、多くの空軍で使用されており、
多くの空戦で戦果を挙げています。
スパローは、レイセオン社製の中射程空対空ミサイルです。
アメリカ軍における制式名はAIM-7で、誘導にはセミアクティブ・
レーダー・ホーミング (SARH) 方式を採用しており、視程外射程が
可能です。
スパローミサイルは、航空機やヘリコプターから発射される
空対空ミサイルです。
その主な用途は敵航空機やヘリコプターを攻撃することです。
スパローミサイルは、敵機への迅速な反応や遠距離からの攻撃
を可能にし、航空戦闘における主要な武器の1つです。
さらに、その高い命中精度や運動性能により、敵機を確実に
撃墜することができます。
その他の可能な用途には、海上の船舶や地上の目標に対する
攻撃も考えられますが、一般的ではありません。
●特徴
スパローミサイルの特徴は以下の通りです。
中距離射程: 最大射程約100km
高い命中精度: 高度なレーダー誘導装置搭載
高速: マッハ2以上の速度
セミアクティブ・レーダー誘導方式:
発射母機からのレーダー照射が必要です
●用途
スパローミサイルは、主に敵機の迎撃に使用されます。
最大射程は約100kmと比較的長く、敵機の射程外から
攻撃することができます。
また、高度なレーダー誘導装置を備えているため、
高い命中精度を誇ります。
●改良型
スパローミサイルは、配備以降、幾度かの改良が行われて
います。
AIM-7E: 射程延長型
AIM-7F: アクティブ・レーダー誘導方式採用
AIM-7M: 命中精度向上
●運用
スパローミサイルは、主に戦闘機に搭載されて運用されます。
F-14トムキャット戦闘機は、スパローミサイルを最大6発搭載
することができ、長距離制空戦能力を大きく向上させていました。
●個艦防空:
シースパローとして派生型が開発され、近距離の個艦防空に
使用されています。
射程は約26 kmで、発射後は母艦から照射されたレーダー波を
捉えて目標に向かいます。
●退役
スパローミサイルは、1990年代に退役しました。
その後継ミサイルとして、AIM-120 AMRAAMが開発されました。
スパローは、冷戦時代から現代まで多くの戦闘機で使用され、
さまざまな戦闘状況で活躍してきました。
「まとめ」カテゴリーの関連記事