ボーグ級空母
ボーグ級空母は、第二次世界大戦中に、アメリカ合衆国
海軍が建造した護衛空母(Escort Carrier)のクラスです。
輸送船(商船型船体)をもとに作られた比較的小型の空母で、
主に船団護衛や対潜水艦作戦に使われました。
C3型貨物船の船体を流用して造られたこの艦は、正規空母
のような華々しさはありませんが、連合国の勝利において
極めて重要な役割を果たしました。
●主な特徴と設計
ボーグ級は、低コストかつ短期間で建造することを目的として
いました。
船体の流用: 商船(C3型貨物船)の設計をベースに、
飛行甲板と格納庫を「載せた」ような構造をしています。
低速: 最高速度は約 18ノット 程度と遅く、艦隊決戦では
なく船団護衛や対潜哨戒が主な任務でした。
航空運用能力: 小型ながら20〜30機程度の艦載機を運用
可能で、カタパルトも装備していました。
●運用と戦果
このクラスは合計で45隻が建造され、その多く(34隻)
がレンドリース法によってイギリス海軍
(アタッカー級/ルーラー級)へ供与されました。
対潜掃討(ハンター・キラー):
大西洋において、カサブランカ級などと共に「ハンター・
キラー・グループ」を形成。艦載機(TBF/TBM アベンジャー
など)を用いてドイツ軍の潜水艦Uボートを次々と撃沈し、
海上輸送路の安全を確保しました。
航空機輸送:
前線へ戦闘機や補給物資を運ぶ「動く航空基地」としても
重宝されました。
上陸作戦の支援:
北アフリカ戦線(トーチ作戦)や太平洋戦線での地上
支援任務にも投入されました。
●主要な艦名
ボーグ (USS Bogue, CVE-9): ネームシップ。対潜作戦
で凄まじい戦果を挙げ、Uボート狩りのエースとして
知られています。
カード (USS Card, CVE-11): 1943年に短期間で複数の
Uボートを撃沈し、部隊表彰を受けました。
ボーグ級のような護衛空母の活躍は、数だけでなく、
航空機による対潜防御を「どこにでも持ち込める」
ようにした点に大きな意義があります。
「艦艇」カテゴリーの関連記事


