四式中戦車 チト
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四式中戦車(チト)は太平洋戦争末期に日本陸軍が開発した
新型の中戦車で、対戦車戦性能を重視して設計されました。
試作は1943–1944年に進められ、量産計画も立てられましたが、
資材・工業力の不足で終戦までに試作車がわずか数両(完成は
2両とされる)しか製作されていません。
アメリカ軍のM4シャーマン中戦車に対抗するため、それまでの
日本の戦車よりも強力な火力と装甲、機動力を目指して開発
されました。
●主な特徴と性能は以下の通りです。
開発経緯: 1942年(昭和17年)9月に開発が決定され、従来の
戦車を単に大型化したのではなく、車体からエンジンまで
全て新設計されました。
武装:
主砲は五式53口径75mm戦車砲を搭載(試作初期には57mm砲も搭載)。
副武装として九七式車載7.7mm重機関銃を2丁装備。
装甲:
車体前面主要部が75mm、砲塔前面が50mmなど、それまでの日本
戦車としては格段に厚い装甲を持ち、列国の中戦車並みの防御力
とされました。装甲板の接合には溶接が取り入れられています。
エンジン:
重量30tの車体を動かすため、新たに四式4ストロークV型12気筒
空冷ターボチャージド・ディーゼルエンジンが開発されました。
最大出力は400馬力程度で、最大速度は45km/h程度でした。
日本で初めてシンクロメッシュ方式の変速機が採用されました。
生産: 当初の計画では多数の生産が予定されていましたが、戦局の
悪化や資材不足などのため、試作車が2両完成したのみで、終戦を
迎えました。
一般に「チト」といえば、75mm砲を搭載した後期型を指します。
このように「チト」は、日本が開発した戦車の中でも特に高性能
なものでしたが、実戦投入される機会はありませんでした。
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