動物の意外性

ミーアキャットの生態





ミーアキャットは、アンゴラ南西部、ナミビア南部と西部、
南アフリカ共和国に生息しています。

ミーアキャットは、格好も名前もネコを思わせますが、実際には
マングース科に属していて、ときには凶暴な一面もあります。

ミーアキャットの寿命は、10~15年ほどで、ほとんど犬や猫と
同じくらいです。

体長はオスとメスともに 25cm~30cm ほどです。
前足を上げて後足と尾で立ち上がって、周りを見回す
動作が特徴です。





この独特の仕草は、外敵を監視したり、日光浴をするときの
ポーズです。

巣穴で眠っている間には、体温がどんどん低下していきます。
このため、朝起きた後は、体を温める必要があります。

日の出とともに巣穴から出てきて、太陽に向かって尾を支柱にして
後足で立って日光浴をします。

体温を上げるために、仲間と整列しながら、お腹を太陽の
方向に向けます。

ミーアキャットは、昼間に活動する動物のために、エサを探している
間も、外敵であるタカやコブラなどから身を守るために、監視が必要
なのです。

グループの仲間の中で見張り役を決めて絶えず監視し続けていて、
もしも敵を発見したときは、鳴き声を出して仲間に知らせます。





ミーアキャットは、いくつもの家族が合体して、最大で40頭ほどの
群れで集団生活をしています。

仲間同士での結束が固くて、お互いに別の家族同士で助け合いながら
子育てをしていきます。

オスとメスの2匹だけで他の仲間とは一緒にならないで
生活するものもいます。

家族間では温和なミーアキャットも、他のグループ同士との縄張り争いは
激しく、お互いに出くわしたときには相手のグループを自分たちの縄張り
から追い払おうとします。

石や岩の多いサバンナや荒地に住んでいて、地面には直径10cmほどの
穴を掘って、中で生活をしています。

穴の内部は、1本だけではなく、あらゆる方向にトンネル状に巣を
分散しています。




ミーアキャットの交尾後の妊娠期間は11週間ほどで、1回の出産で
最大で5頭を産みます。

幼児は生後2週間ほどで目が見えるようになり、生後2ケ月以上になると
早くも独立して行動します。

奇妙なことに、数十頭もいる群れの中で、繁殖活動を行うのは、わづかの
1組だけであり、群れの他のものたちは繁殖を行わなくて、幼児に対しての
子守や授乳を行なっているのです。

野生のミーアキャットの食べ物は、シロアリなどの昆虫、サソリ、ヘビ、
トカゲ、のような小動物や植物の根などです。

サソリに対しては、毒針を持っていることを熟知しているため、
用心しながら追い詰めていきます。

ミーアキャットを飼育した場合の食べ物は、昆虫の幼虫、鶏肉、馬肉、
バナナ、リンゴ、ドッグフードなどを好みます。



 


ミーアキャットはストレスを感じやすい動物であり、もしも人間が飼育する
ような場合でも、簡単に犬猫のように慣れたりしなく、攻撃的になって
なりやすく、他のペットと喧嘩をしたりする場合もあります。

もしも、ミーアキャットを飼う場合は、子供の頃から一緒に生活をして
時間をかけて慣らしておく必要があります。

また、ミーアキャットは、1匹で生活をするとストレスが溜まってしまうため
人間が飼育する場合は、複数で飼った方がよいでしょう。


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