タイガー戦車
タイガー戦車は、第二次世界大戦のナチス・ドイツで
開発された重戦車です。
主砲が8.8cmの戦車砲を装備していて、戦車の総重量は
45トンです。
タイガー戦車の車体前面装甲は100mmあり、砲塔前面防盾
は、鋳造製であり120mmあります。
さらに側面の厚さでも80mmmあります。
他の戦車に比べて形状が異なり、外観を見ただけでもわかる
ように、直線的な形状が多く鋭角の形状を用いています。
だから、アメリカ戦車やソ連の戦車見られるような鋳造形式の
滑らかな曲線はありません。
この形状は、これは装甲鉄板には、ほとんどが平板な圧延装甲板
を用いることからきているものです。
車体や砲塔のいづれの個所でも、接合においてはリベットを使用
していなくて、溶接接合が施されています。
構造的には、後部にエンジンを配置して、主変速機と操向変速機と
ブレーキが車体の前部に配置されています。
戦車の後方から見た場合に、車体の全部の左側が運転席、右側が
機銃操作と無線の業務を兼ねた席になっています。
車体中央にある戦闘室には戦車長と砲手および装填手が配置されて
います。
このタイガー戦車は、第二次世界大戦において最強の戦車であると
言われていました。
しかし、そのエンジンについては、当初から問題をかかえていました。
エンジンの駆動方式は、ガソリンエンジンで発電機を回してモーター
で駆動するというハイブリッド方式を採用していました。
しかも、エンジン自体は空冷のため、巨大で重いユニットになって
いたのです。
これは、モーター駆動なら変速機が不要のため無段階変速が可能になる
という発想から生まれたものです。
しかし、過大な重量と動きの鈍い運動性能や他のトラブルなども
引き起こしたのです。
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