A-10サンダーボルト対地攻撃
A-10サンダーボルトはフェアチャイルド・リパブリック社
が開発した米空軍の対地攻撃機です。
単座式で双発のターボファンエンジンを搭載し、直線翼を
採用しているのが特徴です。
直線翼であることから、当初の設計段階から、空軍側は
速度の要求をしていませんでした。
A-10サンダーボルトは、近接航空支援であり、戦車や装甲車や
他の地上目標の攻撃して、地上軍を支援するのが任務です。
A-10は、機体が非常に頑丈に作られているため、23mm口径の
榴弾や徹甲弾の直撃を受けても耐えることができるほどです。
油圧系統が二重化されていて、さらに予備の機械系による
操縦系統も装備されているために、油圧系統や翼の一部分を
失っても帰還して着陸ができるようになっています。
A-10の搭載兵器は、GAU-8 アヴェンジャーガトリング砲を
主要武器として内蔵しています。
このガトリング砲からは、劣化ウランを弾芯とした30mmの
徹甲弾が毎分3,900発の速度で発射されます。
また、7トン以上もの爆弾やミサイルの搭載が可能になって
います。
湾岸戦争での実戦においては、150機近くのA-10が参加して
その中の半数が被弾を受けたのですが、撃墜されたのは6機
だけでした。
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