スリランカ内戦
スリランカ内戦は、1983年から2009年にかけて
スリランカ政府とタミル・イーラム解放との間で起きた
内戦です。
結果的には、スリランカ政府軍がタミル・イーラム解放を
制圧して26年間ににわたる内戦は終結しました。
スリランカにおいては、総人口の中の7割がシンハラ人
という多数派民族が占めていて、残りの2割をタミル人
が占めていました。
タミル人は、主に島の北部と東部を中心して居住していた
のですが、イギリス植民地時代には、イギリス側がこの
タミル人を重要にあつかっていました。
このため、スリランカの大半を占めるシンハラ人にとっては
不愉快であったため、このことがきっかけで、ついに民族間で
衝突することになりました。
1972年には、スリランカからの分離独立を目指そうとする
タミル・イーラム解放軍が結成されることになりました。
スリランカ内戦とは、多数派を占めるシンハラ人と少数派の
タミル人やムーア人が混在する民族の戦いになります。
内戦により、28万人のタミル人が国内避難民となりました。
両民族の歴史は古く、シンハラ人は紀元前480年頃に、
また、タミル人は紀元前2世紀頃にスリランカに渡来した
と言われています。
その対立のその発端は、大航海時代の欧米列強による植民地支配
にあると言われています。
1815年には、スリランカはイギリスの支配下に置かれることに
なりました。
イギリスは、少数派のタミル人を重要視するようになったために、
スリランカでは、裕福なタミル人と貧しいシンハラ人との格差が
生まれるようになったのです。
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