ポートモレスビー攻略
ポートモレスビー作戦は、第二次世界大戦中のニューギニア戦線
において、日本軍と連合国軍とがポートモレスビーの支配を巡って
行った戦闘です。
ポートモレスビーは、ニューギニア島南東部にある重要な港湾都市で、
オーストラリアへの攻撃拠点として日本軍が目をつけた場所でした。
しかし、この攻略作戦は、日本軍にとって非常に困難なものであり、
結果的に失敗に終わります。
●ポートモレスビー攻略作戦の背景
太平洋戦争の展開: 日本軍は、真珠湾攻撃を皮切りに、東南アジアを
急速に進攻していました。
ポートモレスビーを占領することで、オーストラリアへの空襲基地を
確保し、太平洋戦争の戦局を有利に進めようと考えていました。
戦略的意義:
ポートモレスビーは、オーストラリアへの攻撃路を遮断し、連合軍の
補給線を分断する上で非常に重要な拠点でした。
また、ニューギニア島全体を掌握するための足掛かりとしても
考えられていました。
●作戦の経過と失敗
初期の進攻:
日本軍は、ラエ、サラモアを占領した後、ポートモレスビーを目指して
進撃を開始しました。
珊瑚海海戦:
日本軍は、ポートモレスビーへの海上輸送を図りましたが、珊瑚海海戦
でアメリカ海軍に敗れ、計画は頓挫しました。
陸上からの進攻:
海上輸送が困難となったため、日本軍は陸上からポートモレスビーを
目指して進撃を開始しました。
しかし、ジャングルの密生した険しい地形や、連合軍の激しい抵抗に
阻まれ、進展は遅々として進みませんでした。
ガダルカナル島の戦い:
太平洋戦線の焦点は、次第にガダルカナル島へと移り、ポートモレスビー
攻略作戦は後回しになってしまいました。
最終的な放棄:
結果的に、日本軍はポートモレスビー攻略を断念し、ニューギニア島での
長期戦に突入することになります。
●ポートモレスビー攻略作戦の失敗要因
過酷な地形:
ニューギニア島のジャングルは、日本軍の進撃を大きく阻みました。
連合軍の抵抗:
オーストラリア軍やアメリカ軍は、必死に抵抗し、日本軍の進撃を
遅らせました。
物資の不足:
長距離の補給線が伸びきっていたため、日本軍は物資不足に苦しみました。
マラリアなどの疾病:
熱帯病が蔓延し、日本軍の戦力を大きく削りました。
●ポートモレスビー攻略作戦が与えた影響
太平洋戦争の転換点: ポートモレスビー攻略作戦の失敗は、太平洋戦争
の戦局を大きく変える転換点となりました。
日本軍の勢いが止まり、連合軍の反攻が始まります。
ニューギニア戦線の長期化:
日本軍は、ニューギニア島で長期戦を強いられ、多くの兵力を消耗すること
になります。
オーストラリアの防衛:
ポートモレスビーが守られたことで、オーストラリアは日本軍の直接的な
脅威から逃れることができました。
●まとめ
ポートモレスビー攻略作戦は、日本軍にとって大きな挫折となりました。
この作戦の失敗は、太平洋戦争の戦局を大きく変え、最終的な日本の敗戦に
繋がっていく重要な出来事の一つと言えるでしょう。
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