明治・大正・昭和天皇の食事
明治天皇、大正天皇、昭和天皇の食事については、
時代や個々の好みによって異なります。
明治天皇の時代には、和食が中心でしたが、洋食も
取り入れられました。
特に、フランス料理が好まれたと言われています。
大正天皇の食事は、病気の影響もあり、消化の良い
食事が多かったようです。
和食を基本としつつも、洋食も取り入れられてい
ました。
昭和天皇の食事は、質素ながらも栄養バランスが
考慮されていました。
朝食にはトーストやオートミール、夕食にはコンソメ
スープや鯛の香草焼きなどが提供されていたようです。
●明治天皇(1852-1912在位)
特徴:和食から洋食への移行期
幕末から明治初期にかけて、日本の食文化が西洋化
し始めた時代。
もともとは伝統的な和食を好んだが、文明開化に
より洋食も積極的に取り入れた。
朝食:白米・味噌汁・焼き魚・漬物などの和食が中心。
昼食・夕食:
和食:鯛や鰻などの魚介類、煮物、刺身、味噌汁。
洋食:ビーフステーキ、シチュー、パンなども食べる
ようになった。
明治10年頃からワインやビールも試し始めたが、
日本酒を好んでいた。
●大正天皇(1879-1926在位)
特徴:洋食の割合が増加
明治時代に比べてさらに洋食の影響が強まり、食事
のスタイルも変化。
健康が優れなかったため、消化の良い食事が
求められた。
朝食:パン、スープ、卵料理などの洋風メニュー
が登場。
昼食・夕食:
和洋折衷のメニューが増加。
牛肉や鶏肉を使った洋食(ビーフシチュー、カツレツ、
オムレツなど)。
スープやパンも一般的になり、ご飯だけでなくパン
を食べることも。
病弱だったため、消化に良いものを中心に食べる
工夫がされていた。
●昭和天皇(1901-1989在位)
特徴:簡素な食事を好む
戦前・戦中・戦後と激動の時代を生きたため、
食事も時代の影響を強く受けた。
質素倹約を重んじ、華美な食事を避ける傾向があった。
朝食:白米、味噌汁、焼き魚、漬物など、和食が基本。
昼食・夕食:
和食中心で、特に魚を好んだ。
戦後の食糧難の時期も、国民と同じような食事を
取るようにしていた。
好物としては「タラの芽の天ぷら」や「カレーライス」
が知られている。
酒は日本酒を少し嗜む程度。
●宮内庁料理長の役割
これらの天皇陛下の食事は、宮内庁料理長によって
支えられていました。
特に、秋山徳蔵は明治天皇から昭和天皇まで、
長きにわたり宮内庁料理長を務め、日本の西洋
料理の発展に大きく貢献しました。
●まとめ
明治、大正、昭和の各天皇陛下の食事は、時代の
変化や日本の近代化を象徴するものでした。
西洋料理の導入、日本料理の伝統の継承、そして
質素な食生活など、それぞれの時代背景を反映した
食事のスタイルは、日本の食文化史において重要な
位置を占めています。
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