雑煮の種類
雑煮の種類は地域ごとに驚くほど多彩で、日本全国で
食べられている雑煮は、餅の形や調理法、汁の味付け、
具材などが地域によって大きく異なります。
お雑煮は、日本の各地域で非常に多様な種類があり、
100種類以上あるとも言われています。
主な違いは、餅の形と調理法、汁の味付け、そして
具材に現れます。
●餅の形と調理法
東日本: 主に角餅を使い、焼いてから汁に入れるのが
一般的です。
江戸時代に人口が集中した江戸で、効率よく大量生産
できる角餅が広まったためと言われています。
西日本: 主に丸餅を使い、煮て柔らかくしてから汁に
入れるのが一般的です。
「円満」を意味する縁起物として好まれます。
●汁の味付け
東日本: すまし汁(醤油ベース)が主流です。
かつおと昆布のだしを効かせ、すっきりとした味わい
が特徴です。
西日本: 味噌仕立てが多いですが、特に近畿地方では
白味噌を使うことが多く、風味豊かで濃厚な味わいです。
その他:
一部地域では赤味噌を使うところもあります
(福井県など)。
鳥取県や島根県の一部では、小豆を使った甘い
「小豆雑煮」(ぜんざいやおしるこのようなもの)
が食べられます。
●具材
具材は、その土地で採れる農作物や名産品、あるいは
縁起物が使われるため、地域によって多種多様です。
主な具材の傾向:
東日本: 鶏肉、かまぼこ、大根、にんじん、三つ葉など
がよく使われます。
西日本: 細めの雑煮大根、金時にんじん、頭芋
(里芋の親芋)などが特徴的です。
海の幸: 海に面した地域では、カキ(広島)、ブリ
(博多、長野)、鮭とイクラ(新潟、東北の一部)、
焼きはぜ(宮城)、アワビ(東北の一部)、エビ
(鹿児島)などが入ることがあります。
山の幸: 内陸部では、里芋、ごぼう、しいたけ、
豆腐、こんにゃくなどが使われることが多いです。
特定の野菜:
愛知・岐阜では「餅菜(正月菜)」を入れることで、
「名(菜)を持ち(餅)上げる」という縁起を担ぎ
ます。
北九州では「かつお菜」が使われます。
●代表的なお雑煮の例
東京(江戸雑煮): 焼いた角餅、鶏肉、小松菜、
かまぼこ、柚子、海苔などが入った醤油ベースの
すまし汁。
京都: 煮た丸餅、里芋、大根、金時にんじんなどが
入った白味噌仕立て。
大阪: 丸餅、里芋、大根、金時にんじん、カツオ節
などが入った白味噌仕立て(京都と似ているが具材や
だしの違いがある)。
香川(あん餅雑煮): 白味噌の汁に、あんこの入った
丸餅を入れる珍しいタイプ。大根や豆腐、油揚げなども
入ります。
岩手(くるみ雑煮): 煮干しだしのすまし汁に焼いた
角餅、鶏肉、高野豆腐、いくらなどが入る。
餅を取り出して甘いくるみだれにつけて食べるのが特徴。
名古屋: 焼かない餅を煮て柔らかくし、餅菜
(小松菜の仲間)を入れた醤油味のシンプルなすまし汁。
博多: ブリ、かつお菜、あごだしが特徴のすまし汁。
鹿児島: 焼き海老でだしを取り、甘口の醤油で味付け
した汁に、焼いた切り餅や鶏肉、里芋、豆もやしなど
を入れる。
このように、お雑煮は地域ごとの食文化や歴史が色濃く
反映された、非常に地域性の豊かな料理です。
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