ハヤシライスの歴史
ハヤシライスは、薄切り牛肉や玉ねぎをデミグラス
ソースやトマトソースなどで煮込み、ご飯にかけて
食べる洋風の日本料理です。
カレーライスと並んで人気のある洋食の一つです。
ハヤシライスの起源には諸説あり、明確な考案者は
定まっていませんが、明治時代に日本で誕生した
洋食であることは共通しています。
主な説は以下の通りです。
●「早矢仕有的(はやし ゆうてき)」考案説
丸善の創業者である早矢仕有的氏が、来客に西洋の
牛肉料理をふるまっていたことが由来とする説。
医師でもあった有的氏が、栄養失調の患者のために
考案したという話も伝えられています。
この料理が「早矢仕さんのライス」と呼ばれ、
やがて「ハヤシライス」になったとされています。
丸善のレストランでは、この説に基づいたハヤシ
ライスが看板メニューになっています。
●「林(はやし)」シェフ考案説
上野精養軒のシェフだった林氏が、まかない料理
として考案したことが由来とする説。
宮内省で料理長を務めていた秋山徳蔵の弟子で
ある林氏が、師匠が考案した料理を上野精養軒の
メニューとして提供し、広まったとされています。
●「ハッシュドビーフ」語源説
「ハッシュドビーフ・ウィズ・ライス(Hashed
beef with Rice)」という料理が変化したもの
とする説。
「ハッシュドビーフ」は「細切れの牛肉」を
意味し、この名前がなまって「ハッシライス」
「ハイシライス」、そして「ハヤシライス」
になったとされています。
現在でも、ハッシュドビーフとハヤシライスに
明確な違いはなく、同じ料理と見なされることも
多いです。
一般的には、ハヤシライスはトマト風味、
ハッシュドビーフはデミグラスソース風味
というイメージがありますが、店によって
異なります。
これらの説はどれも確証はありませんが、
ハヤシライスが明治時代の日本で、西洋料理
を日本人の好みに合わせて独自に発展させて
いった過程を物語っています。
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