エルアル機の破断による墜落

1992年に発生したエル・アル航空1862便墜落事故は、
アムステルダムのスキポール空港を離陸した貨物機
(ボーイング747)が、高層アパートに墜落した事故
です。
エル・アル航空1862便墜落事故は、航空安全に大きな
衝撃を与えた事件でした。
事故の主因は、ヒューズピンの金属疲労による破断
でした。
●事故原因
事故の直接的な原因は、右主翼の第3エンジンを支える
パイロンのヒューズピンが破断し、第3エンジンが脱落
したことです。
この脱落した第3エンジンが、すぐ隣の第4エンジンに
衝突し、第4エンジンも主翼から分離しました。
その結果、両エンジンが同時に脱落しました。
このエンジン脱落により、操縦不能に陥り墜落に至りま
した。
ヒューズピンは、緊急時に破断してエンジンを切り離し、
主翼への損傷を防ぐ目的で意図的に設計された部品で
した。
しかし、長年にわたる金属疲労や腐食が原因で、設計
意図とは異なる形で破断してしまったのです。
この事故の後、ボーイング社はヒューズピンの点検を
指示し、米連邦航空局(FAA)も同様の命令を出しました。
●事故の経緯
離陸から約8分後、機体の 右側第3エンジン(外側)を
翼に固定する「ピロン」を支える前方ヒューズピン」
が金属疲労で破断。
その結果、第3エンジンが翼から外れ、さらにその衝撃
で隣の第4エンジンも一緒に脱落。
右翼の大きな部分が損傷し、操縦系統の油圧も破断した
ため制御不能に。
スキポール空港へ引き返そうとしたが、最終アプローチ中
に右に大きく傾き、住宅地に墜落・大爆発を起こした。
●ヒューズピン破断のメカニズム
ヒューズピンは、エンジンを主翼に固定する高強度鋼製
の接合部品で、緊急時には意図的に破断する設計。
第3エンジンのヒューズピンが金属疲労で破断し、
エンジンが脱落。
その衝撃で隣の第4エンジンも脱落し、右翼の
前縁フラップと油圧系統が破壊。
操縦不能に陥り、アムステルダム郊外の高層アパート
に墜落。
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