トンガで海底火山噴火 2022

2022年1月15日、トンガの海底火山「フンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ」
で発生した大規模噴火は、観測史上最大級の爆発で、衝撃波と津波が世界中
に影響を及ぼしました。
日本でも潮位変化が観測され、愛知県を含む太平洋沿岸に津波注意報が
出されました。
●噴火の規模と記録
噴煙の高さ: 噴煙は高度約57kmに達し、統計開始以来、初めて中間圏
(対流圏・成層圏の上)まで到達したことが確認されました。
爆発のエネルギー: 第2次世界大戦中に広島に投下された原爆の数百倍
に相当すると推定されています。
噴火指数: 火山爆発指数(VEI)は5〜6と推定され、1991年のピナトゥボ山
(フィリピン)以来の大規模噴火となりました。
●特異な津波の発生
通常、海底火山の噴火による津波は、地形の変化(山体崩壊など)によって
起こりますが、この時は「空振(くうしん)」と呼ばれる強力な大気圧の波
が原因で津波が発生しました。
日本への影響: 噴火から約7時間後、予想よりも早く潮位の変化が始まり
ました。
鹿児島県奄美市や岩手県久慈市で1.2m以上の潮位上昇が観測され、広範囲
に津波警報・注意報が発令されました。
世界的な波及: 太平洋全域だけでなく、インド洋や大西洋でも潮位変動
が観測されました。
●環境・気候への影響
膨大な水蒸気: 海底噴火だったため、成層圏に約1億5000万トンという
膨大な量の水蒸気が放出されました。
これは成層圏全体の水分量を約10%増加させる規模であり、一時的な
地球温暖化への影響が懸念されています。
通信の遮断: 海底ケーブルが切断されたため、トンガ国内の通信や
インターネットが長期間不通となり、被害状況の把握が困難を極めました。
●被害状況
トンガ国内: 首都ヌクアロファを含む多くの島々が火山灰に覆われ、
津波によって海岸沿いの建物やリゾート施設が壊滅的な被害を受け
ました。
犠牲者: トンガ国内で4名、遠く離れたペルーでも津波の影響で2名が
亡くなりました。
この噴火は、気象衛星「ひまわり」が捉えた巨大な噴煙の広がりとともに、
地球規模で連動する自然災害の恐ろしさを改めて示す出来事となりました。
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