肺MAC症とは
肺MAC症は風呂場で感染しやすい肺の病気
肺MAC症とは、MAC菌という結核菌によく似た菌の感染に
よって起こる肺の病気です。
肺結核は、結核菌が引き起こす病気であり、人から人へと
感染していくのですが、肺MAC症では、人に感染することは
ありません。
MAC菌は、最近になってから、CT検査や遺伝子検査によって
発病する人が多いことから、発見されるようになりました。
MAC菌は、土壌や水などに広く存在している菌であり、
浴槽のお湯の注ぎ口やシャワーヘッドなどに住み着いている
ことがわかっています。
MAC菌は、42℃前後の温度で繁殖しやすくなるため
気密性の高い浴室に繁殖しやすく、このため、風呂場での
感染が多くなります。
MAC菌は、結核菌と比べて病原性が弱いことから、感染したと
しても、しばらくは症状のない状態が続くことになります。
肺MAC症のが進行していくと、咳とタンが出たりして、発熱、
呼吸困難、倦怠感などの症状も出てきます。
しかし、この肺MAC症では、結核とは違っていて、人から人へ
感染するようなことはありません。
肺MAC症が進んでいくと、食欲低下により体重が減少して
いきます。
さらに悪化すると、呼吸困難のために酸素療法が必要に
なるほど危険な状態になる場合もあります。
肺MAC症では、このような症状が長い時間をかけて
10年以上も徐々に進行していきます。
肺結核では、患者の6割が男性ですが、肺MAC症の場合は
中高年の女性が多くなります。
肺MAC症では、画像の検査によるCTでの診断が行われます。
また、同時に薬剤による投与が行われます。
気管と肺について解説
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