手足口病とは
手足口病は夏にかかる風邪の一種
手足口病は、夏季に流行して7月になってピークを迎える
ウイルス性の感染症です。
小児の患者がほとんどであり、5歳未満の小児が80%を占めますが、
ときには、大人にも感染します。
手足口病っていうと、小児がかかる夏風邪というイメージが
強いのですが、大人にかかって深刻化する場合もあります。
手足口病は、夏にひく風邪の一つとされています。
風邪は、寒い時期にひくだけでなく、暑い夏でも風邪をひくのは
普通にあり得ることです。
手足口病とは、手のひら、足の裏、口の中に痛みをともなって
きて、発疹が現れてくる夏にひく風邪であり、ときには
発熱をともなうことになります。
夏に風邪をひく理由は、インフルエンザウイルスのように
低温低湿の環境が好きなウイルスとは別に、高温多湿の環境を
好むようなウイルスもいるからです。
手足口病が、大人にかかった場合は、子供よりも症状が重くなる
のが特徴です。
大人の場合は、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感、などの症状が
出てくるのが一般です。
手足口病の厄介なのは、一度かかって免疫ができても
何度もかかる場合があります。
これは、手足口病には何種類ものウイルスが存在するため
1種類のウイルスに免疫ができたとしても、他のウイルスが
別に症状を起こすからです。
手足口病は、これにかかった人の咳やくしゃみなどから
飛翔してきて感染します。
夏になって、次のような症状が見られるようになったら
手足口病の可能性があります。
●口の中が何か痛くて、熱がある。
●口内炎により、発疹のようなものができている。
●手足や他の部分に発疹が見うけられる。
●全身が何となくだるい。
●風邪の前触れのような寒さを感じる。
●筋肉痛を感じる。
手足口病にかかった場合の対処方法は、全身の体を冷やして熱を
下げるようにして、解熱鎮痛剤を投与します。
のどに痛みがあるために、オレンジジュースなどのような
刺激のある飲み物をできるだけ避けて、麦茶や牛乳、冷めたスープ
などがよいでしょう。
食べ物は、固くなくて、おかゆや豆腐のように柔らかくて
飲み込めるようなものがよいでしょう。
手足口病の予防としては、マスクをつけたりします。
できれば、手洗いで消毒しますが、これは手足口病が、
飛沫や手指を介して感染するからです。
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