小腸がんとは
小腸がんは早期発見が難しい
小腸には、いろいろな悪い腫瘍ができたりするのですが、
小腸がんは、それらの”できもの”を総称したものです。
小腸がんは、胃がんや大腸がんと比べると、患者の数は
極めて少なくなります。
小腸は、胃と大腸の間に存在していることから、飲食物や
ウイルス、最近などから刺激を受けにくい体の場所に
位置しているため、小腸がんが発症する機会が少なくなります。
小腸は、体に必要な栄養分などを吸収する作用があるために
免疫機能が強くなっています。
この強い免疫機能で、毒性の異物に対処することができ、
また、食物が数時間程度で比較的早く通過することで
小腸が有害な異物を取り除いていくのです。
小腸は、口からも肛門からも遠くの場所に位置しています。
そのため、以前には、小腸を観察するには、開腹する必要が
ありました。
胃や大腸の観察に使われる一般的な内視鏡では、小腸まで
届かないために、発見するのが難しくなります。
しかし、最近では、カプセル型内視鏡により、小腸の中を
移動しながら内部を撮影することができるようになりました。
カプセル内視鏡やダブルバルーン内視鏡の登場により、
小腸腫瘍の診断は急速に進歩してきたのです。
小腸がんは、初期に自覚症状が出にくいことから、早期発見
が難しくなっています。
そのため、小腸がんは、ある程度進行した状態で見つかる
場合が多くなります。
小腸がんが大きくなると、腹痛やおう吐、吐き気が起きたり、
また、患部からの出血により、貧血が起きたりします。
様々な種類がある小腸がんでも、手術によって腫瘍の切除
することが最良の治療法と言えます。
ただし、内視鏡で腫瘍が確認できるような場合は、
腫瘍に電流や熱を加えて除去する方法もあります。
「内臓の症状」カテゴリーの関連記事