誤嚥性肺炎につながる症状
誤嚥性肺炎では飲み込む力が弱くなる
肺炎で死亡するのは、ほとんどが75歳以上の
高齢者です。
そして、この肺炎の70%以上が誤嚥性肺炎に関係していると
言われています。
飲み込む力が低下することにより、誤嚥性肺炎にかかりやすい
状態になります。
実際に、食べ物を飲み込む動作は、わずかの0.8秒の間に
行われるのです。
人間ののどは、通常は気管が開いた状態なのですが、
飲食時においては、わづかの一瞬のうちにおいて
咽頭を上げて、気管の入り口を閉じます。
続けて、食道を開いて食べ物を食道へ送り込み、さらに
胃に送り込むという一連の動作が素早く行われているのです。
しかし、ここでわづかのズレや反応の遅れが生じると
食べ物が気管に入ってしまい、むせたり、咳き込んだりします。
そして、このズレや反応の遅れという症状は、すでに40代の
後半から始まっているのです。
年齢をとるとともにこのズレは大きくなっていき、次第に
飲み込む動作に支障がでてきて、これが誤嚥性肺炎へと
発展していくのです。
飲み込む力が弱くなると、次のような症状が出てきます。
●最近、人から声が小さくなったと言われるようになった。
●食事中によく咳がでるようになった。
●以前よりも、食事に時間がかかるようになった。
●食後に咳がでるようになった。
●歩く速さが遅くなってきた。
ものを飲み込む力を鍛える訓練の方法もあるために
試してみる価値があるでしょう。
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