脳挫傷と脳裂傷
脳挫傷により打撲部位の直下の脳組織が挫滅する
脳挫傷とは、頭部への直接的に加えられた強い打撃によって
脳が打撲する状態です。
頭部を打撲した衝撃によって、打撲部位の直下の脳組織が挫滅
することになります。
脳裂傷とは、頭蓋骨の骨折部から入り込んできた異物や、
押し込まれてしまった骨片が原因で、脳の組織が裂けた
状態です。
脳挫傷と脳裂傷はいづれも、脳の構造自体が損傷を受ける
ことから、脳しんとうよりも危険な状態になります。
自動車の衝突とか、頭部を強打したような場合に脳裂傷に
なります。
脳は、衝撃を受けたところで損傷を受ける他に、その反対側も
頭蓋内面にぶつかることから、その箇所も損傷を受ける場合が
あります。
脳挫傷が起きると、その後の数日にかけて拡大していき、
脳機能が低下する恐れがあります。
症状としては、脳挫傷や脳裂傷になると、脳が出血したり、
腫れを引き起こしたりします。
出血を伴なえば、出血が塊になって血腫をつくることに
なります。
脳挫傷になると、言語障害、半身の感覚障害、けいれん発作
などの症状が現れてくることもあります。
多量の血腫ができた場合には、生命の危険が生じてくるため
手術が必要になります。
血腫がかなり大きくなった場合には、緊急に開頭血腫除去術
が行われることになります。
血腫が少量の場合は、手術をしても効果が低いため、手術は
行わず、脳圧降下薬の点滴注射が行われます。
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