新型コロナとクレアチニン
新型コロナが腎臓病を引き起こすこともある
クレアチニンは、筋肉で作られてくる老廃物の一つであり、
そのほとんどが腎臓の糸球体から排泄されてきます。
血液中でクレアチニンが増加すると、糸球体の濾過機能が低下して
くることになります。
クレアチニンの値は、筋肉が多い人は高めになり、筋肉が少ない人は
低めの値になります。
通常は、男性は1.1mg/dl以下、女性は0.8mg/dl以下が正常であり
クレアチニン値がこれ以上の高い値になっていると腎臓の機能が
以上であることになります。
新型コロナウイルス感染症においては、腎臓のはたらきが低下して
くると、全身の抵抗力が弱くなるため、肺炎や肺結核などの感染症を
起こしやすくなります。
新型コロナウイルス感染症で入院した場合には、腎臓のはたらきが低下
していた患者とそうでない患者を比べてみると、重症の割合が高く
なっています。
腎臓に何らかの異常が出てきて、急性腎障害になった場合は死亡率が
高くなります。
だから、腎臓病のあるような人は常に腎臓が悪くならないように注意
するか、治療を継続していくことが大切です。
腎臓病の場合は、自覚症状があまり出てこないため、血液検査や尿検査
を定期的に受けることが重要です。
たとえ腎臓病にかかっていない人でも、新型コロナウイルス感染症に
かかると、腎臓に影響が出てくる場合もあります。
また、高血圧症や糖尿病などの病気を持って居る人は、日頃から治療を
受けておくことも重要です。
「新型コロナ」カテゴリーの関連記事