安楽死
日本では安楽死は容認されていない
人または動物に苦痛を与えずに死に至らせることを安楽死と言います。
安楽死を英語では、euthanasia と言います。
安楽死は一般的には、死期が近づいている患者に対して、医療上の処置を
施すことを意味します。
これとは別に、安楽死と類似した表現に、尊厳死というものがあります。
尊厳死は、安楽死を本人が事前に希望することを限定して表現します。
日本においては、他人による患者への安楽死は法律では明確に容認されて
いないため、これに加担した場合は、刑法上は嘱託殺人罪などの対象に
なります。
ただし、名古屋安楽死事件とか、東海大学病院安楽死事件の判例のように
患者の心身に著しい苦痛・耐えがたい苦痛があるなどの場合には、安楽死が
認められたこともあります。
日本では、安楽死については理屈的にみても容認すべきではないかという
意見も出ているが、現時点においては、法律で明示的に容認はされていません。
こうした中において、2017年11月にオーストラリアのビクトリア州 の
上院で安楽死の合法化法案が可決されました。
さらに、2019年6月には、ビクトリア州 の下院でも安楽死の合法化法案
が可決されることになり、これ以降はこの法案が実施されることになります。
安楽死を法律で容認しているのは、アメリカのオレゴン州、ワシントン州、
モンタナ州、バーモント州、ニューメキシコ州、カリフォルニア州があります。
さらに他の国では、オランダ、ベルギー、 ルクセンブルク、カナダが
あります。
安楽死に用いられる方法には、基本的には3通りがあります。
(1)直接的または間接的な低酸素症によるもの。
(2)生命維持に不可欠なニューロンの直接的な抑制。
(3)生命維持に不可欠な脳の活動およびニューロンの物理的破壊
安楽死による苦痛のない死の条件とは、急速な意識の消失後に心臓の停止、
呼吸器の停止を起こすこてです。
二酸化炭素 (C02)は、動物を安楽死するために適した方法です。
密閉容器とガスボン、または、ガラス鐘内に置かれたドライアイスを
用いて安楽死を行うことができます。
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