噴霧型のワクチン
鼻への噴霧型のワクチンの接種は直接的に効果がある
新型コロナウイルスに対しての鼻から感染防ぐ噴霧型ワクチンや
予防薬の開発が進んでいます。
現存するワクチンは、重症化を防ぐ効果は高いのですが、感染を
完全に防ぐというわけではありません。
これからは、さらに感染力の強い変異ウイルスが拡がっていく恐れも
あるため、感染予防効果の高い医薬品が必要になってきます。
筋肉注射によってワクチン接種をすると、IgG というタイプの抗体が
増えることになります。
しかし、ウイルスが最初に付着してくる鼻やのどの粘膜には、IgG の
抗体はあまり付着しないために、感染予防効果はある程度限られて
きます。
だから、IgA というタイプの抗体が鼻やのどで作られることになれば、
感染を防ぐ効果がさらに高まってくることになります。
鼻噴霧型ワクチンは、現在、塩野義製薬が製品化を目指しています。
また、福島県立医大では、IgA自体を鼻に噴霧する感染予防薬の
開発を進めていて、すでに感染経験者の血液からIgAを抽出して、
その遺伝カクテルからIgAを大量生産することに成功しています。
アメリカのハーバード大学の免疫学者であるホセ・オルドバスは、
持続的かつ長期的な免疫反応を起こしたいのであれば、局所的に
ワクチンを接種する必要があると言っています。
腕にワクチンを打っただけでは、疫細胞がウイルスの侵入箇所に
集中しないため最良の方法ではないとされています。
一方の噴霧による経鼻ワクチンは、免疫細胞は、ウイルスが到着
してすぐにそれを捕らえ、破壊できるようになるということです。
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