人工心肺装置 エクモ
ECMOには1人の重症患者に対して10人以上がかかわる
新型コロナウイルス感染症の重症患者への最後の切り札とされるのが、
人工心肺装置ECMOです。これは、肺機能を代行する装置です。
この人工心肺装置ECMOは、肺胞と同じ原理を再現することになります。
新型コロナウイルス感染症の重症患者は、肺炎による呼吸不全が起こる
ために、人工呼吸器を使って、肺に強制的に高い濃度の酸素を送って
呼吸を補助します。
それでも、肺炎が悪化するような場合は肺胞がさらに損傷し、酸素が
十分に取り入れられない状態に陥ります。
ECMO治療を行う方法は、太ももの付け根の静脈にカニューレと
呼ばれる太い管を挿入して、血液を体外に取り出し、遠心型の
ポンプを使って回路へ通すことになります。
その後は、人工肺で酸素と二酸化炭素の交換を行ないます。
ECMOの使用中にカニューレが体から抜けたりするようなトラブル
が生じると、血液循環が止まり、死に至る危険性があります。
このため、24時間態勢でモニターを監視する必要があります。
1人の重症患者に対して、ECMO専門の医師、看護師、臨床工学
技士などが10人以上かかわることになります。
実際の報告によると、2021年4月20日までに、新型コロナ
ウイルスに感染した重症患者の90人にECMOを取り付けたところ
70%が回復したということです。
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