コロナ胃痛
「コロナ胃痛」という言葉は明確な医学用語では
ありませんが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
と関連して、胃痛(みぞおちの痛みや腹部不快感)
を訴える人がいるのは事実です。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、主に呼吸器
症状(発熱、咳、喉の痛みなど)が知られていますが、
胃痛を含む消化器症状も比較的多く報告されています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は呼吸器系の
症状が中心と思われがちですが、実は腹痛や胃の不調
などの消化器症状もよく見られます。
特に最近では「コロナ胃痛」と呼ばれるケースが増えて
いるようです。
●コロナと胃痛の関連性
消化器症状の頻度: COVID-19に感染した人の約15〜50%が、
腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、食欲不振などの消化器症状
を経験すると報告されています。
中には、呼吸器症状よりも先に消化器症状が出たり、
消化器症状のみで発症するケースもあります。
メカニズム: 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、
体内のACE2受容体に結合して細胞に侵入します。
このACE2受容体は、肺だけでなく、消化管(特に小腸や
大腸の上皮細胞)にも豊富に存在するため、ウイルスが
腸管内で増殖し、炎症を引き起こすことで胃痛や下痢など
の消化器症状が生じると考えられています。
「コロナ胃痛」という言葉: コロナ禍において、ストレス
や生活環境の変化から胃の不調を訴える人が増え、
「コロナ胃痛」という言葉も使われるようになりました。
ただし、この場合はウイルス感染による直接的な症状
ではなく、ストレスが原因の胃炎などが考えられます。
合併症としての胃痛: 重症のCOVID-19患者では、肺炎に
よる痛み、過度のストレスによる胃炎、まれに心筋炎や
心膜炎などによってみぞおちの痛みが生じることも
あります。
また、肝機能障害も報告されています。
後遺症としての胃痛: 新型コロナウイルス感染症に
罹患した後、下痢や腹痛などの消化器症状が長く続く
「罹患後症状」(いわゆる後遺症)の一つとして
胃痛が続くこともあります。
これは、感染後の腸内環境の変化などが関連して
いる可能性が指摘されています。
●胃痛以外の主な消化器症状
下痢(最も一般的)
吐き気・嘔吐
食欲不振
腹部膨満感
胃もたれ
●注意点
胃痛や下痢などの消化器症状は、新型コロナウイルス
感染症だけでなく、風邪やインフルエンザ、胃腸炎、
食中毒、過敏性腸症候群、胃潰瘍など、他の様々な
病気でも起こりえます。
症状が悪化したり、持続する場合は、自己判断せずに
医療機関を受診することが重要です。
特に、脱水症状の兆候(尿の色が濃い、極度の倦怠感、
口や舌の乾燥、めまいなど)、血便や黒い便、激しい
腹痛、胸の痛み、息切れなどがある場合は、速やかに
医療機関を受診してください。
ご自身の症状が新型コロナウイルス感染症によるものか、
他の原因によるものかを判断するためには、医師の診察
を受けることをお勧めします。
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