破傷風とは
破傷風の症状
破傷風とは、破傷風菌が傷口から入って体の中で増えて
けいれんや排尿障害などの症状が起きる病気です。
日本では、破傷風に対する予防接種が実施されているため
破傷風の発生は激減しています。
予防接種を受けていない場合は、45歳以上の成人が多く
破傷風にかかっています。
小児が破傷風にかかることはほとんどありません。
破傷風菌は、土壌や動物の糞の中に生息しています。
傷に土が入ったりしたり、ネコの爪で引っ掛けられたりすると
破傷風菌に感染します。
感染した破傷風菌は、増殖して毒素をつくり出します。
この毒素は、末梢神経に吸収されて、脳や脊髄まで達します。
毒素が活発になると筋肉がけいれんすることになります。
破傷風にかかる初期症状として、まづ、口が開けにくくなる
症状が出てきます。これを”開口障害”と呼んでいます。
また、首筋のが張りつめたり、歯ぎしりや寝汗などの症状も
出てきます。
開口障害が強くなるに従って、顔の筋肉が絶えずけいれんした
ような状態に陥ります。この状態になると、顔の表情が
変わってきます。
さらに症状が悪化すると、顔面の筋肉以外にも
首から背中にまで症状が現れてきます。
このような状態では、全身の筋肉が固くなることにより
身動きがとれなくなって結果的には発作を繰り返す
ことになります。
破傷風の患者の中には、呼吸筋が麻痺することにより
窒息死することもあります。
破傷風に対しての予防としては、
傷ができたら、すぐに流水で十分に洗い流します。
特に泥のようなものが傷口に入らないように洗い落とします。
ネコに引っ掛けられると、ネコの爪に付着した破傷風菌が
体内に侵入してくるため、破傷風にかかかる可能性が
高くなります。実際にもネコによる被害が
多く報告されています。
破傷風のしくみ
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