南アフリカ 自走榴弾砲 G6 ライノ
G6 ライノは、南アフリカで開発された装輪式自走榴弾砲です。
その特徴は、強力な155mm榴弾砲を搭載し、優れた機動性と
射程距離を両立している点にあります。
開発当初は、世界最長の射程距離を誇る自走砲として注目を
集めました。
南アフリカ国防軍のG6 155mm自走榴弾砲は、装輪式自走砲
(6×6)で、アームスコー社(現在のデネル社)が開発
しました。
1981年に試作型が完成し、1984年に生産型が完成しました。
1987年から生産が開始され、南アフリカ共和国陸軍に配備
されました。
この自走榴弾砲は、155mm榴弾砲を搭載しており、射程距離が
非常に長いことで知られています。
また、機動力も高く、整地速度は85 km/h、不整地速度は
30 kmに達します。
●基本仕様
形式: 6輪装輪式自走榴弾砲
主砲: 155mm榴弾砲(39口径または52口径)
射程:
通常弾: 約30km
ロケット補助推進弾(RAP): 最大約50km
砲弾装填方式: 半自動装填
速度: 最大時速90km/h(道路上)
航続距離: 約700km
乗員: 5名(車長、砲手、装填手、操縦手、補助要員)
●設計の特徴
機動性
G6は装輪式であるため、履帯式の自走榴弾砲よりも高速で移動
が可能です。アフリカのような広大で舗装されていない地形にも
対応できる設計になっています。
防護性
装甲は小火器や砲弾の破片から乗員を保護するために設計されて
おり、NBC(核・生物・化学)防護機能も備えています。
火力と射程
南アフリカの砲兵部隊が長射程を重視してきたことから、
G6は敵の防衛網の外から攻撃できるよう、特に長射程砲に
重点を置いています。
先進的な火器管制システム
近代化されたG6は、GPSやコンピュータによる火器管制システム
を搭載しており、迅速かつ正確な射撃が可能です。
●運用履歴
南アフリカ軍において、G6は主に広範囲の火力支援を行う目的で
使用されています。
実戦では、アンゴラ内戦やアフリカのいくつかの紛争地域で
その性能が発揮されました。
G6 ライノは、装輪式自走榴弾砲として、世界的にも珍しいタイプ
の兵器です。
その設計思想は、南アフリカの独自の防衛要件を反映しており、
高い機動性と火力を兼ね備えています。
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