CIM-10 ボマーク
CIM-10 ボマーク (BOMARC) は、アメリカが
冷戦期に開発・配備した地対空ミサイルシス
テムです。
BOMARC(Boeing Michigan Aeronautical
Research Center)の名前は、開発に関わった
ボーイング社 と ミシガン航空研究センター
に由来しています。
CIM-10 ボマークは、アメリカ空軍がソ連
爆撃機を迎撃するために開発した長距離
地対空ミサイルです。
正式名称はF-99、IM-69、IM-99、CIM-10と
多数存在し、導入当初はF-99と呼ばれてい
ました。
●主な特徴
初飛行: 1952年9月10日
実戦配備: 1959年
製造者: ボーイング
全長: 14.2 m
翼幅: 5.54 m
重量: 7,020 kg
弾頭: 1,000 kgのTNT (IM-99) または核出力
10 ktのW40核弾頭 (CIM-10)
推進装置: 液体ロケットとラムジェットエンジン
最大速度: マッハ2.8
射程: 約700 km
実用上昇限度: 20,000 m
CIM-10 ボマークは、液体燃料ロケットの
ブースターによって超音速域まで加速し、
その後ラムジェットエンジンに切り替えて
飛行します。
SAGE(半自動式防空管制組織)によって中間誘導
され、目標まで10海里でミサイル内蔵のAN/DPN-34
レーダーが作動し、アクティブ・レーダー・
ホーミングで目標に向かいます。
●特徴
長射程: 当時の地対空ミサイルとしては異例の
長射程を持ち、敵爆撃機を遠距離から迎撃できま
した。
高速: マッハ2.8という高速で、敵爆撃機に追いつき、
迎撃できました。
核弾頭搭載: 核弾頭を搭載することで、広範囲の敵機
を一度に破壊できました。
SAGEシステムとの連携: SAGE(半自動式防空管制組織)
と連携し、広範囲のレーダー情報を基に目標を追跡・
迎撃できました。
●開発経緯
冷戦初期、ソ連の爆撃機によるアメリカ本土攻撃の
脅威が高まりました。
アメリカ空軍は、長距離から敵爆撃機を迎撃できる
地対空ミサイルの開発を決定しました。
ボーイング社が開発を担当し、1959年にCIM-10
ボマークが実戦配備されました。
●運用
主にアメリカ本土の防空基地に配備され、ソ連の
爆撃機に対する迎撃任務に就きました。
カナダ空軍も導入し、共同で北米の防空にあたり
ました。
しかし、ICBM(大陸間弾道ミサイル)の登場により、
戦略的な重要性が低下し、1972年に退役しました。
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