PT-76 水陸両用軽戦車
PT-76は、ソビエト連邦で1950年代初頭に開発
された水陸両用軽戦車です。
偵察任務や歩兵支援を目的としており、その
水陸両用能力から、河川や湖沼が多い地形での
作戦行動に広く用いられました。
1951年から量産が開始され、改良されながら現在
でも使用されている成功したモデルの一つです。
●スペック(代表的なモデル)
全長:7.63 m(砲を含む)
全幅:3.14 m
全高:2.25 m
重量:14トン
主砲:76.2mm D-56T ライフル砲
副武装:7.62mm SGMT機関銃
装甲厚:最大14 mm(軽装甲)
エンジン:V-6ディーゼルエンジン(240hp)
最高速度:
陸上:約44 km/h
水上:約10 km/h(ウォータージェット推進)
航続距離:約370 km(陸上)
●特徴
水陸両用能力: PT-76の最大の特徴は、特別な
準備なしに水上を航行できる能力です。
船のような形状の車体と、ウォータージェット
推進装置を備えており、高い機動性を発揮します。
軽量: 軽量な車体により、高い速度と機動性を
実現しています。
武装: 主砲として76.2mm砲を搭載し、歩兵や
軽装甲車両に対する攻撃能力を備えています。
広範な運用: PT-76は、ソビエト連邦だけでなく、
ワルシャワ条約機構加盟国や、その他多くの国に
輸出され、様々な紛争で使用されました。
●開発と発展
第二次世界大戦後、ソビエト連邦は、偵察任務や
水陸両用作戦に使用できる軽戦車の開発を再開し
ました。
1949年、ヴィクトル・マカロヴィチ・ホロシフニン
技師が率いるチームによって「オブイェクト740」
として知られるPT-76の原型が開発され、1951年に
「PT-76」として制式採用されました。
その後、PT-76は改良が加えられ、主砲の安定化装置や
NBC防護システムなどを備えたPT-76Bが開発されました。
●PT-76は、ソビエト連邦軍の偵察部隊や海軍歩兵部隊
などで広く使用されました。
また、ベトナム戦争、中東戦争、印パ戦争など、様々な
紛争に投入され、その水陸両用能力が有効性を発揮
しました。
現在でも、一部の国ではPT-76が運用されています。
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