M39 多目的装甲車
M39 多目的装甲車(M39 Armored Utility Vehicle)は、
第二次世界大戦中および戦後初期にアメリカ陸軍によって
使用された装甲車両です。
M39は、元々のM18 ヘルキャット駆逐戦車の車体を基に
開発され、多目的な支援任務に使用されました。
M39は、砲兵トラクターや物資補給車として使用されま
した。
M39は当初、M5 3インチ砲の牽引車として開発されま
したが、戦況の変化により自走砲部隊の支援車両として
活躍しました。
朝鮮戦争では、M41自走榴弾砲への弾薬補給や前線への
物資輸送に使用され、1957年にアメリカ陸軍から退役
しました。
●概要
種類: 砲兵トラクター、多目的装甲車
開発国: アメリカ合衆国
設計年: 1944年
製造者: ゼネラルモーターズ(ビュイック部門)
生産数: 640両(改造)
運用期間: 1945年 – 1960年代
●特徴
M39は、M18 ヘルキャットの高速性と機動性を引き継ぎ
つつ、様々な任務に対応できるよう設計されました。
武装: 主武装として12.7mm M2HB重機関銃を装備してい
ました。
装甲: 装甲厚は4.8mmから12.7mmと比較的薄く、
オープントップ構造のため、乗員の防御力は
限定的でした。
エンジン: コンチネンタル R975-C4 星型ガソリンエンジン
(400 hp)を搭載し、路上での最高速度は80km/hに達しま
した。
サスペンション: トーションバー方式を採用し、不整地
での走行性能も良好でした。
●用途
M39は、その多用途性から様々な任務に投入されました。
砲兵トラクター: 3インチ対戦車砲などの牽引に用いられ
ました。
兵員輸送車: 兵士の輸送に使用されました。
弾薬運搬車: 155mm自走榴弾砲M41「ゴリラ」の弾薬運搬
などに使用されました。
装甲救急車: 負傷者の後送にも用いられました。
●運用史
M39は、第二次世界大戦末期に限定的に運用されましたが、
特に朝鮮戦争で広く使用されました。
朝鮮戦争では、孤立した前哨基地への兵員や物資の輸送、
負傷者の後送などに重要な役割を果たしました。
しかし、薄い装甲とオープントップ構造のため、敵の砲火
に脆弱であり、後に全密閉型のM75装甲兵員輸送車に置き
換えられました。
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