XASM-3ミサイル
XASM-3(空対艦誘導弾3型)は、日本の防衛装備庁と
三菱重工業によって開発された、超音速空対艦
ミサイルです。
航空自衛隊の戦闘機から発射され、敵艦船を高精度
かつ迅速に攻撃することを目的としています。
XASM-3は、日本の防衛装備庁が開発した超音速空
対艦ミサイルで、F-2戦闘機などから発射される
ことを前提に設計されています。
開発段階では「XASM-3」と呼ばれ、現在は改良型
「ASM-3A」や「ASM-3(改)」の配備が進められて
います。
●特徴:
超高速飛翔: マッハ3以上の速度で飛行し、敵艦艇
の防空システムによる迎撃を困難にすることを
目指しています。
これは、固体ロケット・ラムジェット統合推進
システム(IRR)の採用によるものです。
複合シーカー: アクティブレーダーとパッシブ
レーダーの複合シーカーを採用しており、
対レーダーミサイルとしての運用も可能です。
撃ちっ放し能力: 発射後に自律的に目標へ向かう
能力を持ちます。
耐熱構造と高衝撃型貫徹式弾頭: 高速飛翔時の
熱や目標への命中時の衝撃に耐える構造と、
艦艇を貫通して内部で爆発する弾頭を採用して
います。
高度なECCM/IRCCM能力: 電子妨害(ECM)や
赤外線妨害(IRCM)への耐性も考慮されています。
ステルスを考慮した機体形状: レーダー反射
断面積(RCS)の低減も図られています。
●開発経緯と現状:
開発中は「XASM-3」と呼称されていましたが、
開発完了後は「ASM-3」として知られています。
2018年1月に開発完了が報道されましたが、
そのまま量産配備には至らず、さらなる改良
が加えられています。
ASM-3A: 2021年度から取得が開始された改良型
です。
ASM-3(改): 2020年度から2025年度にかけて、
射程延伸を目的とした開発が進められています。
当初の射程は150km以上とされていましたが、
ASM-3(改)では400km以上の射程を目指して
いると報じられています。
当初は中国海軍の新型艦艇の防空能力に対応
できると見られていましたが、近年の防空
システムの進化に対応するため、さらに射程
や速度の向上が図られていると考えられてい
ます。
なお、近年では超音速ミサイルであるASM-3
とは別に、ステルス性と低空飛行能力に優れた
亜音速の12式地対艦誘導弾の能力向上型
(巡航ミサイル)の開発・配備も進められて
おり、日本の対艦ミサイル戦略は多様化して
います。
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