M24軽戦車 チャーフィー
M24軽戦車「チャーフィー」は、第二次世界大戦末期に
アメリカ陸軍が開発した軽戦車です。
旧式化したM3/M5スチュアート軽戦車の後継として開発
され、より強力な武装と優れた走行性能を備えていま
した。
●M24チャーフィーの基本情報
開発国:アメリカ合衆国
運用開始:1944年(バルジの戦いに初投入)
主な戦歴:
第二次世界大戦
朝鮮戦争
第一次インドシナ戦争(フランス軍)
アルジェリア戦争 など
●技術仕様
主砲:75mm M6砲(軽量で高性能)
副武装:.50口径機関銃、.30口径機関銃×2
乗員:5名(車長、砲手、装填手、操縦手、副操縦手)
エンジン:キャデラック製V8エンジン×2(合計220
馬力)
最高速度:約56km/h
装甲厚:10〜38mm
製造数:4,731両(1944〜1945年)
●特徴と評価
M24は、従来の軽戦車よりも火力と機動性が向上して
おり、偵察任務や支援任務に適していました。
装甲は薄めですが、速度と信頼性に優れており、戦後
も多くの国で長く使用されました。
●開発の経緯
M5スチュアートの課題: M5軽戦車は、主砲である37mm砲
の威力不足や、脆弱な装甲が問題視されていました。
新軽戦車の開発: これらの欠点を解消するため、1943年
から新しい軽戦車の開発が始まりました。
当初の計画は失敗に終わりましたが、その経験を
活かして開発されたのが、T24(後のM24)軽戦車です。
トーションバー・サスペンションの採用: 従来のアメリカ
戦車が採用していたボギー式サスペンションに代わり、
ドイツ戦車と同様のトーションバー・サスペンションを
採用しました。
これにより、走行性能と乗り心地が大幅に向上し、車高
を低く抑えることが可能になりました。
愛称「チャーフィー」: この戦車の愛称「チャーフィー」
は、アメリカ陸軍機甲部隊の創設者である
アドナ・R・チャーフィー陸軍中将にちなんで名付けら
れました。
●特徴
主砲: B-25爆撃機に搭載されていた軽量な75mm砲M6を
装備しました。
これにより、M4シャーマン中戦車と同等の火力を軽戦車
で実現しました。
エンジン: キャデラックのV型8気筒水冷ガソリンエンジン
を2基搭載し、合計220馬力を発生させました。
これにより、最高速度は整地路面で約56km/hに達しました。
装甲: 傾斜装甲が採用され、防御力が向上しました。
乗員: 通常は5名(車長、砲手、装填手、操縦手、
副操縦手兼車体機銃手)。
●実戦での活躍とその後
第二次世界大戦: 1944年末のバルジの戦いで初陣を飾り、
その優れた性能を示しました。
しかし、終戦間際の配備だったため、第二次世界大戦で
の大規模な活躍は限定的でした。
朝鮮戦争: 第二次世界大戦後も多くの国で使用され、
朝鮮戦争では初期にアメリカ軍の主力戦車として投入
されました。
しかし、北朝鮮軍のT-34/85戦車との交戦では苦戦を
強いられました。
日本の陸上自衛隊での運用: 戦後、日本の陸上自衛隊
にも供与され、その小柄な車体と良好な操縦性から、
1970年代末まで現役で使用されました。
派生型: M24の車体は、M19自走対空砲やM37自走榴弾砲
などの各種派生車両にも使用されました。
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