Blue Streak ミサイル
ブルーストリーク・ミサイルは、1955年に設計が
開始されたイギリスの中距離弾道ミサイルです。
●基本データ
名称:Blue Streak(ブルーストリーク)
国籍:イギリス
開発期間:1955年〜1960年頃
全長:約 18.7 m
直径:約 3.05 m
射程:約 4,000〜5,000 km
推進方式:液体燃料ロケット(液体酸素+ケロシン)
ペイロード:核弾頭(熱核弾頭)
製造企業:de Havilland / Rolls-Royce(エンジン部)
●開発の背景
第二次世界大戦後、イギリスは独自の核抑止力を持つ
ために、米国とソ連に続く「核ミサイル国家」を目指
していました。
その一環として、1950年代にコードネーム「Blue Streak」
としてIRBM計画がスタートします。
当時、アメリカの「Thor」やソ連の「R-5/R-12」などに
対抗するために設計されました。
●特徴
液体燃料式で高い推力を持っていましたが、燃料の充填に
時間がかかるという欠点があり、即応性に乏しいミサイル
でした。
地下サイロ発射方式を検討していましたが、コストと防衛上
の問題から断念。
高精度の誘導システムを採用していましたが、当時としては
非常に高価でした。
●計画の中止
1960年、英国政府は戦略上の理由と高コストから、
Blue Streak計画を中止。
代替として、アメリカからの「Polaris(ポラリス)潜水艦
発射弾道ミサイル」導入を決定します。
●その後の利用
計画中止後、Blue Streakの技術は無駄にならず、
ヨーロッパの宇宙開発プロジェクト「ELDO(European Launcher
Development Organisation)」に転用され、
ヨーロッパ初期の宇宙ロケット「Europa(エウロパ)」の第一段
ロケットとして使用されました。
つまり、軍事ミサイルから宇宙ロケットへ転用されたのです。
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