世界のポンコツな戦車
「ポンコツ」という評価は、何を基準にするか、誰の視点かによって
変わることがありますが、一般的に性能や設計に問題があったとされる
戦車や、実戦で期待された性能を発揮できなかった戦車が挙げられます。
「ポンコツな戦車」とは、技術的に劣っていたり、実戦であまり役に
立たなかった戦車を指す、ややユーモラスな言い方です。
ここでは、歴史的に「ポンコツ」と評価されがちな戦車を、設計の問題、
実戦での成績、兵士からの評判などを元にいくつか紹介します。
歴史に残る「ポンコツ戦車」たち
●イタリア・CV33軽戦車
第二次世界大戦初期に使用されたが、装甲が非常に薄く、機関銃しか
搭載していなかった。
歩兵の携行火器でも簡単に破壊されるほど脆弱。
●フランス・FCM 36
装甲は斜めで近代的だったが、火力が貧弱で機動性も低かった。
ドイツ軍に大量に鹵獲され、逆に使われることも。
●アメリカ・M3リー/グラント
主砲が車体側面に固定されていて旋回できず、戦術的に不利。
高さがありすぎて目立ちやすく、被弾しやすかった。
● 日本・九七式中戦車(チハ)
太平洋戦争で使用されたが、米軍のM4シャーマンなどに比べて火力・
装甲ともに劣っていた。
歩兵支援には使えたが、戦車戦では苦戦。
●ドイツ・VK 4502(P)
試作重戦車で、技術的には野心的だったが、信頼性が低く量産
されなかった。
ポルシェ設計の駆動系が複雑すぎて故障が多発。
これらの戦車は、設計思想や技術的制約、戦場の変化などによって
「ポンコツ」と見なされることがあります。
ただし、当時の状況や目的によっては一定の役割を果たしていた
ことも事実です。
●ヴァリアント歩兵戦車 (イギリス・第二次世界大戦):
試作のみで終わった戦車ですが、「今まで造られた中で最悪の戦車
の1つ (One of the worst tanks ever built)」と酷評されたこと
で知られています。
戦車技術学校で「その恐るべき教訓を学生に教えるため」に保管
されたという逸話があります。
M11/39 中戦車 (イタリア・第二次世界大戦):
第2次世界大戦の北アフリカ戦線に投入され、イタリア軍が大敗北
を喫した際に使用されました。
●フロト・ラフリー (フランス・第一次世界大戦初期):
最初期の戦車の1つですが、坂を登れず、車体左右の武器がなんと
「絵(イラスト)」であったという、実戦では使い物にならなかっ
たとされる珍兵器です。
●K2戦車 (韓国・現代):
日本のインターネット上などでは、パワーパックの欠陥や坂道を
登れないといった「ポンコツ」という定説があるという記事が
見られます。
ただし、ポーランドが大量導入を決定するなど、世界の兵器市場
の評価とは乖離しているという指摘もあります。
●T-62 (ロシア/ソ連・現代):
旧式戦車ですが、現代のロシア軍が戦車不足から予備保管状態
にあったものを引っ張り出してウクライナに投入している例があり、
現代の戦場では防御力不足から「ポンコツ」扱いされることも
ありますが、使い方次第では「自走対戦車砲」などの役割を果たす
という見方もあります。
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