艦対空発展型シースパロー
発展型シースパローミサイル(ESSM)は、艦艇防空の要となる
高性能ミサイルで、RIM-7シースパローの後継として開発されま
した。
最大射程は約50kmで、高機動・同時対処能力を備えています。
●発展型シースパロー(ESSM)の概要
正式名称:RIM-162 Evolved Sea Sparrow Missile(ESSM)
開発国・企業:アメリカ・レイセオン社(RTX)
全長・重量:約3.8m、300kg
弾頭:指向性爆風・破片炸薬(約39〜41kg)
最大射程:50km(状況により20km程度に減少する場合あり)
最高速度:マッハ4
●特徴と性能
高機動性:発射直後から急旋回が可能で、最大50Gの旋回性能
を持つ
同時対処能力:最大3目標まで同時に対応可能
誘導方式:セミ・アクティブ・レーダー・ホーミング(SARH)
+自律飛行
発射方式:VLS(垂直発射システム)対応。1セルに最大4発搭載
可能(Mk 41 VLS使用時)
●運用国と配備状況
採用国:米海軍、NATO加盟国、日本(海上自衛隊)、韓国など
日本での動向:2025年、三菱電機がレイセオンとライセンス契約
を締結し、ESSMブロック2の国内生産が開始
●ブロック1からブロック2へ
ブロック1:従来型のESSM。セミ・アクティブ誘導方式。
ブロック2:アクティブ・レーダー・ホーミング方式を採用し、
発射後の照射不要。艦員の負担軽減と命中精度向上を実現
このミサイルは、艦艇の近接防空だけでなく、僚艦防空にも対応
できるため、現代の海上戦において極めて重要な装備です。
●誘導・性能向上点
中間誘導は データリンクによるミッドコース更新、終末誘導は
基本的に 半能動レーダーホーミング(SARH)。ブロック改良
(Block 2等)ではアクティブ/デュアルモードを取り入れた
バージョンも存在します。
これにより単艦での追尾照射負担軽減や、自律終末誘導の向上
が図られています。
●発射・搭載方式
Mk-41 VLSセルに quad-packed(1セルに4発搭載)することで
搭載数を増やす方式が広く用いられます。
ほかに Mk-29 箱型発射機や Mk-48 など複数の発射機に対応。
●配備・用途
米海軍をはじめNATO諸国や日本(海上自衛隊)など多くの国
が採用。
主に駆逐艦・護衛艦クラスの近中距離防空を補完する
ミサイルです。
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