コメンスメント・ベイ級空母
コメンスメント・ベイ級空母(Commencement Bay-class escort carrier)
は、第二次世界大戦末期にアメリカ海軍が建造した護衛空母(エスコート・
キャリア)のクラスです。
護衛空母の最終型にして、最も完成度の高い艦級です。
前級のカサブランカ級が「商船構造の急造艦」であったのに対し、本級は
タンカー(T3型油槽船)の船体をベースにしつつ、海軍の基準に合わせた
高い耐久性と運用能力を備えていました。
●主な特徴と性能
本級は、それまでの護衛空母の欠点を改善し、より大型の正規空母に
近い運用効率を目指して設計されました。
強固な船体: タンカー由来の広い船幅(ビーム)により安定性が高く
、大型の艦載機も運用可能でした。
航空運用能力: カタパルト2基と強力なエレベーターを備え、対潜哨戒
だけでなく、激戦区での艦隊防空や地上支援にも十分対応できる能力
を持っていました。
防御力: 以前の護衛空母よりも格段に防御区画が強化されており、
生存性が向上しています。
●基本概要
艦種:護衛空母(CVE)
建造数:19隻(計画35隻 → 終戦で16隻キャンセル)
前級:カサブランカ級
特徴:
T2型油槽船の設計を流用した堅牢な船体
護衛空母としては大型で余裕ある設計
カタパルト2基を装備(1基はエセックス級と同型)
戦後のヘリ空母・強襲揚陸艦への改装に適した構造
●運用と戦歴のポイント
第二次世界大戦
就役が遅く、大戦での戦果は限定的。
しかし海兵隊専用空母として運用された艦があり、
ブロック・アイランド(CVE-106)
ギルバート・アイランズ(CVE-107)
などが沖縄戦に参加。
朝鮮戦争
バドエン・ストレイト(CVE-116)などが第一線で活躍。
護衛空母として唯一、本格的に戦争へ投入された艦級と
なった。
戦後
多くがヘリ空母(CVHE)や貨物航空機運搬艦(AKV)へ改装。
1970年代まで現役の艦もあり、護衛空母としては異例
の長寿命。
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