AGM-88 HARM
AGM-88 HARM(High-speed Anti-Radiation Missile)
は、敵のレーダーサイトを破壊するために設計された、
超音速の空対地ミサイルです。
HARMは、敵の防空システムを制圧し、味方の航空機が
より安全に任務を遂行できるようにするために使用
されます。
テキサス・インスツルメンツ社によって開発され、
後にレイセオン社によって製造され、1985年から運用
されている。
このミサイルは、 F -16、F/A-18、EA-18G、トーネード
ECRなど、さまざまな航空機で使用されています。
●特徴
対レーダーミサイル: HARMは、敵のレーダーから発せら
れる電波を追跡し、その発信源を攻撃します。
高速: 超音速で飛行し、敵のレーダーサイトに迅速に
到達します。
自律性: 発射後、ミサイルは自律的に目標を追跡できる
ため、発射した航空機はすぐに退避できます。
精密誘導: 高精度な誘導システムにより、レーダーサイト
への命中率が高いです。
●運用
HARMは、主にSEAD(Suppression of Enemy Air Defenses、
敵防空網制圧)任務で使用されます。
SEAD任務では、HARMを搭載した航空機が敵の防空レーダー
を攻撃し、無力化することで、他の航空機が安全に目標を
攻撃できるようになります。
HARMは、アメリカ軍だけでなく、多くの国の軍隊で使用
されています。湾岸戦争、コソボ紛争、イラク戦争など、
多くの実戦で使用され、その有効性が証明されています。
●開発と改良
HARMは、テキサス・インスツルメンツ(現在のレイセオン)
によって開発されました。その後、いくつかの改良が加えられ、
現在では、より射程が長く、より精密な誘導システムを
備えた改良型も開発されています。
近年では、AGM-88をベースに、さらに能力向上を図った
AGM-88E AARGM(Advanced Anti-Radiation Guided Missile)
や、その射程延伸型であるAGM-88G AARGM-ERなども登場
しています。
●主な機能:
速度: 初期型ではマッハ2.9(約3,580 km/ h ) まで。
射程距離: 最新のAGM-88G型では最大300kmまで到達可能 。
ガイダンス: パッシブレーダーホーミング、GPS/INS、
ミリ波レーダーを上級バージョンで使用 。
弾頭: 爆風破片型、レーダー施設を無力化するように
設計。
AGM -88は 湾岸戦争、コソボ戦争、イラク戦争、そして
現在進行中のロシア・ウクライナ戦争などの紛争で広く
使用されてきた。
敵のレーダーシステムを無力化することで制空権を確保
するSEAD (敵防空軍の制圧)任務において重要な役割を
果たします。
「ミサイル」カテゴリーの関連記事


