M5軽戦車
M5軽戦車(M5 Stuart)は、アメリカが第二次世界大戦中
に開発・運用した軽戦車で、M3 Stuart軽戦車の改良型です。
●主要な特徴と性能:
開発経緯: M3軽戦車に搭載されていたコンチネンタル社製
エンジンの供給不足に対応するため、ゼネラルモーターズ社
のV型8気筒液冷ガソリンエンジン2基とオートマチック
トランスミッション2基を搭載する改良案が提示され、M5と
して制式採用されました。
エンジン: キャデラック・シリーズ42 4ストロークV型8気筒
液冷ガソリンエンジンを2基搭載。最大出力は296hp。
速度: 最大速度は約57.94km/hと、機動性に優れていました。
武装:
主砲:53.5口径37mm戦車砲M6を1門(M5で123発、M5A1で
147発搭載可能)。
副武装:7.62mm機関銃M1919A4を3挺(6,250発、M5A1で
6,750発搭載可能)。
装甲: 9.53mmから50.8mm。車体前面装甲が傾斜した一枚板に
なるなど、M3から改良されています。
乗員: 4名。
重量: 約15トン。
航続距離: 約161km。
愛称: イギリス軍ではM3軽戦車に引き続き「スチュアート」
(南北戦争時の南軍騎兵隊将軍J・E・B・スチュアートに由来)
と呼称されました。
●M5A1との違い:
M5軽戦車の後継型であるM5A1軽戦車は、M3A3で採用された
新型砲塔などの技術をM5に適用したタイプで、1942年9月に
制式化されました。
M5A1では主砲の搭載弾数がM5よりも増加しています。
●運用:
M5/M5A1軽戦車は、北アフリカ戦線末期に実戦投入され、
イタリア戦線や北西ヨーロッパ戦線でその機動力を活かし、
偵察任務などで活躍しました。
その機械的信頼性の高さから、日本軍に鹵獲された際にも
重宝されたとされています。
タミヤからも模型が発売されるなど、人気の高い戦車の
一つです。
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