リトル・ウィリー戦車
リトル・ウィリーは、1915年にイギリスで開発された
世界初の試作戦車です。
第一次世界大戦中に塹壕戦の突破手段として考案され、
後の「マークI戦車」へとつながる重要なステップと
なりました。
塹壕戦の膠着状態を打開するために、装甲で身を守り、
火砲で敵を制圧しつつ塹壕を突破できる車両の必要性
から開発が進められました。
元々は「リンカーン・マシン ナンバー1」と呼ばれて
いましたが、改修後の後期型が「リトル・ウィリー」
として知られています。
この試作を通じて、より大型の「ビッグ・ウィリー」
が開発され、最終的に世界初の実用戦車であるマーク I
戦車へと繋がっていきます。
リトル・ウィリーは、現在の戦車の原型となる基本的
な構造を持っていましたが、重心が高く不安定で、
履帯も塹壕を越えるには短すぎるなどの課題も抱えて
いました。
しかし、この車両の開発と試験が、その後の戦車開発
に大きな影響を与えたことは間違いありません。
現在、リトル・ウィリーはイギリスのボービントン
戦車博物館に保存されており、世界で最も古い現存
する戦車として見ることができます。
●基本スペック
重量:約16.5トン
全長:5.87メートル
全幅:2.86メートル
全高:2.51メートル
乗員:6名
速度:約3.2km/h
エンジン:フォスター・デイムラー製 105馬力
ガソリンエンジン
●特徴と意義
元々は「リンカーン・マシン No.1」と呼ばれた
試作車両で、塹壕を越えるための設計が施され
ました。
砲塔を搭載する構想もありましたが、実際には
模擬砲塔のみで武装はされませんでした。
履帯(キャタピラ)による走行が採用され、
後の戦車設計に大きな影響を与えました。
実戦には投入されなかったものの、戦車技術の
礎を築いた存在です。
●現在の展示
リトル・ウィリーはスクラップを免れ、現在は
イギリス・ボービントン戦車博物館にて
保存・展示されています。
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