エクセルシアー重戦車
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エクセルシアー重戦車(A33 Excelsior)は、第二次世界大戦中
にイギリスが開発した試作の重突撃戦車で、クロムウェル巡航戦車
をベースに装甲と火力を強化した“幻の戦車”です。
正式名称は A33 エクセルシアー とも呼ばれます。
●開発経緯
イギリス軍は「突撃戦車」という新しいカテゴリーを構想し、
イングリッシュ・エレクトリック社がA試作車とB試作車の2種類を
製造しました。
A試作車:アメリカのM6重戦車のサスペンションを流用
B試作車:クロムウェルの走行装置を改良したR/L式懸架を採用
しかし、チャーチル戦車の改良が順調に進んだため、エクセルシアー
の量産計画はキャンセルされました
●概要
開発国:イギリス
開発時期:1942年
分類:重戦車(試作車)
製造数:試作2両のみ
エクセルシアーは、1942年のディエップ強襲で英軍の戦車がドイツ軍
の対戦車火器に大きな損害を受けたことを受け、
「より装甲の厚い突撃用戦車」として急遽開発されました。
設計と特徴
装甲
前面装甲は非常に厚く、当時のイギリス戦車としては最大級
防御力重視の設計で、ドイツ軍の88mm砲への対抗も意識
武装
主砲:17ポンド砲(76.2mm)
高い対戦車能力を持つ優秀な砲
副武装:7.92mm機関銃など
足回り
アメリカのM6重戦車に似たサスペンション方式を採用
重量増加に対応するため、複雑で頑丈な構造
機動力
重量の割にエンジン出力が不足気味
機動性は中戦車(クロムウェルなど)に劣る
●開発中止の理由
同時期にチャーチル歩兵戦車の改良が進み、役割が重複
重量・コスト・整備性に難点
実戦投入を急ぐ必要がなくなった
そのため、量産には至らず試作のみで計画は終了しました。
●歴史的評価
実戦には出なかったものの、
英軍の重装甲戦車思想
後の重戦車・突撃戦車研究
に影響を与えた存在とされています。
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