スティングレイ 戦車
スティングレイ軽戦車は、アメリカで開発された軽戦車
(light tank)で、主に機動力を重視する国向けに作ら
れました。
スティングレイ(Stingray)は、1980年代にアメリカ
のキャデラック・ゲージ社(現在のテクストロン・
マリン&ランドシステムズ)が開発した軽戦車です。
アメリカ陸軍のAGS(装甲砲システム)計画の候補として
開発されましたが、最終的にアメリカ軍には採用されず、
タイ王国陸軍が唯一の採用国となりました。
●主な特徴とスペック
強力な火力: 軽戦車ながら、当時の主力戦車(MBT)
と同等の105mmライフル砲(LRF:低反動砲)を
搭載しています。
これにより、自分より重い戦車に対しても十分な攻撃力
を持っていました。
高い機動力: 重量約21tと軽量で、最高速度は約67〜70km/h
に達します。
C-130輸送機での空輸も想定されていました。
割り切った防御力: 軽量化のため装甲は薄く、基本的には
14.5mm重機関銃の直撃を防ぐ程度です。
そのため「打たれ強さ」よりも「先に見つけて先に撃つ
」運用が求められる車両です。
●基本諸元項目内容全長 / 全幅 / 全高9.30m / 2.71m /
2.55m重量約21.2t乗員4名(車長、砲手、操縦手、装填手)
主砲105mm低反動ライフル砲 LRFエンジンデトロイト・
ディーゼル 8V-92TA(535hp)
●運用とその後
1987年にタイ王国陸軍が106両を導入し、現在も運用を続けて
います。
その後、装甲や射撃統制システムを強化した「スティングレイII」
も開発されましたが、こちらは採用国が現れませんでした。
米軍には採用されなかったものの、既存のコンポーネント
(M109自走砲のサスペンションの一部など)を流用してコスト
を抑えつつ、主力戦車並みのパンチ力を持たせた設計は、
当時の輸出向け戦車として非常にユニークな存在でした。
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