最も悲惨なロケットの爆発事故
宇宙開発の歴史は数々の悲劇を経てここまで来たのです。
宇宙飛行中や、その準備段階、さらにロケットの打ち上げ
失敗によって多くの命が犠牲になりました。
2014年10月28日にアンタレス・ロケットが打ち上げに失敗して、
大爆発を起こしました。
アンタレス・ロケットは、国際宇宙ステーションへの補給物資
を搭載していました。
この爆発の原因として、ソ連製のロケットエンジンが使われて
いたのではないかとも疑問視されています。
アンタレス・ロケットは、打ち上げ後、6秒後にロケットの
下の箇所で爆発が起きて、そのまま地上へ墜落して大爆発を
起こしました。
1957年12月6日に、バンガードロケットTV3が、ケープカナベラル
の発射台から打ち上げられ、わづか2秒後に大爆発を
起こしました。
このバンガードロケットによって、初のアメリカの人工衛星を
軌道に打ち上げるという試みは、失敗となりました。
ソビエト連邦では、すでにスプートニク1号が打ち上げられて
成功していて、アメリカはこれに遅れまいとして、焦って
打ち上げたと考えられています。
これまでにおいて、ロケット事故の最大の悲劇は、
スペースシャトル『チャレンジャー』の爆発事故です。
1986年1月28日に、チャレンジャーが発射後の70秒後に
突然、爆発炎上して、空中分解を起こしたのです。
搭乗していた7人の宇宙飛行士は全員が死亡しました。
原因は、固体ロケットブースターの1つが、Oリングの不具合で
発射と同時に破裂したことから、高圧ガスがブースターから
吹き出しました。
この噴出により、シャトル本体にある推進剤タンクの液体水素が
爆発を起こし、空気圧によってオービターがバラバラになって
しまったのです。
「航空機事故」カテゴリーの関連記事