JAXAロケット実験中に爆発
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2023年7月14日に、秋田県能代市の宇宙航空
研究開発機構(JAXA)能代ロケット実験場で、開発中
の小型ロケット「イプシロンS」の2段機体の燃焼
試験中に爆発が発生しました。
機体は散乱し、試験施設が損壊したが、けが人の情は
特にありませんでした。
JAXAの説明によると、爆発時の燃焼室内の圧力は実際
の飛行時の最大値を下回っており、原因は不明です。
イプシロンSは、開発中の小型固体燃料ロケットで、
2段機体の燃焼試験中に爆発が発生しました。
この爆発の原因は、点火器の部品が溶けて機体内部に
飛び散り、断熱材を損傷したことによるものでした。
事故状況
試験開始から約57秒後に異常が発生し、機体が爆発
爆発によって試験棟が大きく破損したが、けが人は
ありません。
事故については、以下のように報告されています。
●イグブースターと呼ばれるステンレス製の点火器部品
の一部が想定外に溶けて機体内部に飛び散りました。
●溶けた物質が機体と燃料の隙間に入り込みました。
●燃料を覆っていた断熱材が損傷し、その部分の燃料
に着火して加熱が進みました。
●その結果、機体内側の断熱材が焼損し、ついには
機体が許容温度を超えて爆発したと特定されました。
JAXAは原因調査を進めており、2023年12月12日に
中間報告を発表しました。
これによると、点火装置の一部が熱で溶け、圧力容器内で
異常な燃焼が発生したためと結論づけました。
この事故を受けて、イプシロンSの改良策として、
イグブースターに溶けないように断熱材を巻くこと
が計画されています。
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