雲仙普賢岳の噴火
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猛スピードで押し寄せてくる火砕流に追いつかれる。
雲仙岳は、長崎県の島原半島の中央あたりに位置する
火山です。
1990年11月から1995年2月まで、雲仙岳の
噴火活動が活発化していました。
雲仙普賢岳では、1991年に大噴火が起こり
多くの犠牲者を出しました。
雲仙普賢岳のこの重大な出来事は、その後の日本列島で
たてつづきに起きてくる火山の前兆ともいえる現象でも
ありました。
40人以上の死者を出し、建物の被害は2500件以上
にもなります。
雲仙普賢岳における、1792年の島原の寛政の大噴火では、
15,000人を越える死者を出しています。
それから、2世紀が経って、平和な雲仙岳から、地下に
潜んでいたマグマが吹き出すことになりました。
火山噴出で、粘り気の強い溶岩が火口から次から次へと
噴き出してくるのが、溶岩ドームです。
そして、火山ガスを吹き出しながら岩が粉々に溶けて
山の斜面を急速に降りてくるのが火砕流です。
火砕流には、高熱の火山から噴き出した岩の固まり、
火山灰や軽石が、高温のガスと一緒になって、
流れ降りてきます。
火砕流の流れるスピードは車が走行するよりも速く
押し寄せて来るため、近くにいた人は、もはや
これを回避することはできない状態です。
当時はまだ、火砕流に関しての危険性を住民がほとんど
知っていなかったため、いざ、火砕流が押し寄せてきて
も対処できなくて、被害が大きくなりました。
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